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UPDATE|2019/02/14

「アイドル」が世界を席巻する日 AKB48グループの海外展開を考える



フィリピン・マニラを拠点とした「MNL48」はマイペースな活動を展開中だ。

2016年12月の1期生オーディションを開始すると、フィリピン最大のテレビ局「ABS-CBN」と提携が決定。同局の音楽番組『It’s Showtime』を通じた大々的な宣伝も相まって、なんと4134名もの応募者が集まった。いくたびもの審査を経て、最終審査に残った72名の1期生「候補者」が決まり、そこから「選抜」「アンダー」「研究生」を振り分けるという48グループ初の試みでメンバーを選出。正規生48名、研究生19名の計67名の1期生がお披露目された。

9月に1stシングル『Aitakatta Gustong Makita』(『会いたかった』)、12月1日には2nd『Pag-Ibig Fortune Cookie』(『恋するフォーチュンクッキー』)と、コンスタントにリリース。またYouTubeにて「MNL48 I-School」(初期『週刊AKB』スタイルのバラエティ)を定期配信と、着実に活動の幅と気の輪を広げ続けている。

一方、TPE48(現AKB48 Team TP)は、一筋縄ではいかない道を歩み続けた。

発足以来、長年全く動きがなくファンをやきもきさせ続けてきたTPE48。ところが、2017年秋口にオーディション開催を皮切りに12月1日にAKB48阿部マリアの完全移籍と動きが慌ただしくなる。2018年2月4日には1期生、45名の合格者が決定。3月より、いよいよ本格的始動!……と思われたのも束の間、待てども目立った展開を見せず、気が付けば6月を迎えていた。なんとその裏で、運営会社による資金面のトラブルが発覚。デビュー自体が危ぶまれるという危機に直面したのだ。

暗雲立ち込める中、彼女たちに救いの手が差し伸べられた。7月30日に他会社へライセンスを移し、新たに「AKB48 Team TP」として再スタートを切ると発表。後日転籍したメンバー35名が改めてTeam TPの1期生として披露された。この日集まったファンたちに配られた記念ポストカードには「本当に会いたかった♡」という言葉が台湾語と日本語で記されていた。ファンはモチロン、メンバーもこの日を心より待ち望んでいたのだ。

12月8日開催の「Cool Japan Festival」出演、12月25日に待望の1stシングル『勇往直前』(『前しか向かねえ』)をリリース。まさに「前しか向かねえ」精神で加速度を増してきたTeam TP。来年こそはより強く羽ばたくことだろう。

CREDIT

文/田口俊輔


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