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UPDATE|2019/05/27

渡邉美穂にイジられ春日が笑顔? 表情から読み解く日向坂46とオードリーの関係性

アイドル番組定点観測 第15回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第15回となる今回の観測期間は5月20日(月)〜26日(日)。


「どうしてあんなことしたんですか」「大人として恥ずかしくないんですか」―――カメラのシャッター音が響く中、オードリー・春日に向けて厳しい声が飛ぶ。それを受け、春日も「本当にすみませんでした」と頭を下げた。

これは一連の疑惑に関する釈明会見の模様……ではなく5月26日(日)放送『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)の一場面。渡邉美穂を嚆矢に日向坂46メンバーが春日の疑惑を徹底追及したのだけれど、これがなかなかハードなイジり方! たとえ台本通りであったとしてもここまで躊躇なくイジりに徹することができたのは、オードリーとの間にすでに信頼関係ができあがっているからなのでしょう。

春日は「このイジられ方、初めてだね……」とタジタジだったもののどこか表情にうれしさがにじんでいたのは、日向坂46メンバーがバラエティの腕を上げてきたことに対する親心的な喜びや、共に一つの笑いを作り上げることができた達成感もあったのかな? などと勝手に想像しながら見ていました。いや憶測ですけど。

オードリー・若林も、以前はあんなによそよそしかったのに今では『ミュージックステーション』での高本彩花の失敗を軽妙にイジっちゃったりして、愛の深さを感じます。めちゃめちゃしっかり見てるじゃん! 信頼ってこうやって築かれ強まっていくんだろうなぁ~、という一端を見た気がしました。

「日向坂46の笑いは団体芸」というのは以前から言われていましたが、例えば前々回まで放送されていた企画「男・春日が本気で奢りましょう!!」においても日向坂46メンバー全員で春日を妨害したり、春日を誉める言葉という題目に対し全員そろって「無」と答えたり、その「団体芸」にはどんどん磨きがかかっている。特に最近の『日向坂で会いましょう』は、まるで「[日向坂46とオードリーによるアイドルバラエティ]という体裁のコント番組」のようなシーンも。番組の「一体感」が増しているように感じるのは、日向坂46とオードリー(そしてスタッフも含めて)の信頼や愛が深まっている証拠なんでしょうね、きっと。
AUTHOR

左藤 豊


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