相楽伊織が初出演する舞台、オフィス・REN プロデュース『かげぜん』が22日(水)から東京・紀伊国屋ホールにて上演される。
2018年7月に乃木坂46を卒業して以降、モデルとしてファッション誌やファッションショーに出演しながら、『ウルトラマン DARKNESS HEELS〜THE LIVE〜』や『MONSTER LIVE!』で着実に舞台経験を積んできた相楽伊織。
初主演作となる『かげぜん』は2010年に東池袋あうるすぽっとで初演が開幕。終戦間際の時代を描き、戦争のむなしさ、人としての意地や優しさ、血縁だけではない人と人との繋がりなど、現在でも色あせることのない、人の想いを紡いだ骨太な作品だ。相楽伊織に初主演舞台に挑む気持ち、そしてグループ卒業後の生活について聞いた。
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──お久しぶりです! もうすぐ舞台が始まるんですよね。
相楽 『かげぜん』という舞台なんですけど、戦時中のお話です。でも、内容的には人情物語で、詐欺師が潜り込んだ老婦人と暮らしているうちに結婚話が持ち上がって、「家族」の大切さを知る──というお話です。私は青森から上京した女の子役で、詐欺師に騙されています(笑)。津軽弁で話すのが大変です。先生がセリフを全部吹き込んでくださったものを聴きながら覚えました。
──標準語とは全然違いますよね。
相楽 濁音が多いです。自分のことは「わ」って言います。お客さんに伝わるか不安だったんですけど、ニュアンスは掴めると思うので大丈夫です!
──演出家の方は優しいですか? 怖いですか?
相楽 それが全然怖くないんです。優しくて面白い方で。映画監督もされていて、見た目は怖そうだったから、初めは大丈夫かなと思ったんです。でも、冗談をまじえて稽古が進んでいったので、安心しました。
──相手役の上遠野太洸さんの印象は?
相楽 すごく勘のいい方です。求められているものを一瞬で理解して、お芝居に反映できるのがすごいです。セリフの量も多いのに、初めから台本を持たずに稽古していたのもすごいなって。私は台本を持たないと不安だったのに。とりあえず長ゼリフがなくて、よかったです(笑)。
──舞台って1カ月くらいかけて稽古をするから、共演者の方とコミュニケーションを取らないといけないものですよね。つまり、コミュ力が問われと思うのですが、そのあたりはいかがですか?
相楽 私はそんなに人見知りでもないので、自分から話しかけられます。ただ、自分が最年少だから、何かあったら助けてください!というスタンスで臨んでいるから、皆さんに身を任せています。