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UPDATE|2021/03/25

「THE W」優勝・吉住が明かす芸人への道、コント師を夢見るも進学校で親が大反対

吉住 撮影/武田敏将



──進学校に通う娘に「コントに興味がある」なんて言われて、親御さんも驚いたんじゃないですか。

吉住 「あんたそういうタイプじゃないでしょ!?」って感じでしたね。根っから明るい性格ではないですから(笑)。結局、「一応、大学は行ってくれ」という話になり、じゃあ4年間で養成所代とか上京する費用とか、もろもろのお金を貯めようということで、大学時代はバイトばっかりしてました。

──大学で、アマチュアでコンビを組んだりとかは?

吉住 一切してないです。芸人に「なりたい」とも言ってなかったですね。当時の私の周りにはそういう人もいなかったし、1人で夢追い人みたいなことを言うっていうのはちょっと恥ずかしかったですね。

──それでも、想いを秘めて持続させるというのはなかなかできないことだと思います。

吉住 今にして思えば、意地になっていた部分はあるかも。親に対して、「私の気持ちは確固たるものなんだ」って、見せたかった気はします。

──北九州から上京して人力舎の養成所を選んだのは、東京03さんのコントに衝撃を受けたからですか?

吉住 はい。それに、当時私が好きだったのが、ラバーガールさんとキングオブコメディさんで。調べたら全員人力舎だったんです。「好きな3組が人力舎なんだから間違いないな」って。

──養成所に通ったのは大学卒業後の1年間?

吉住 卒業時に事務所に所属できなくて、結局2年行きました。1年目が終わって当時の相方の子には「一緒にフリーでやらない?」って誘ってもらったんですけど、私は人力舎に所属したかったし、フリーだと定期的なライブが無かったり、オーディションもなかなか受けられないから気持ちが続かないなと思って。

もう1年で芽が出なかったら辞めようと、ちょっと泣きながら親に「もう1年頑張らせてもらっていいですか」って電話しました(笑)。2年やって別の女性コンビで事務所に所属することができたけど、それも1年ちょっとで解散して、そこからピンで活動しています。


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