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UPDATE|2021/04/11

「優勝しか意味がない」今季MVP Mリーグの“魔王”佐々木寿人が語る信念

撮影/松山勇樹

麻雀界の猛者が集まったMリーグという舞台において「魔王」というニックネームで恐れられ、今季の個人成績MVPと最高打点の2冠を獲得する圧倒的な強さを示した佐々木寿人。28歳でのプロデビューという遅咲きのスターの半生と、その強さの秘密に迫った。

【写真】麻雀を打っている時のような鋭い眼差しでインタビューに答える佐々木寿人

――まずはMリーグの個人タイトルと、所属チーム・麻雀格闘倶楽部のレギュラーシーズン突破、おめでとうございます。今期は開幕前から「プラス500ポイント稼いでMVPを獲る」と公言していました。まさに有言実行のシーズンでしたね。

佐々木 ありがとうございます。ただそう言っていたのも、単にMVPを獲りたいからというわけじゃなくて、「それだけ自分が稼げれば、チームがある程度の数字を持ってセミファイナルに進出できるだろう」という算段があったからなんですけど、ちょっと認識が甘かったですね。実際には700ポイントは必要だったかなと(苦笑)。

――そうですね、佐々木さん以外のメンバーの調子が上がらず、最終的にチーム成績はマイナスでした。今季の好成績は「俺がやってやる」という気持ちが原動力になったからですか?

佐々木 個人的に振り返れば、過去2年がとにかく出だしが悪かったんでそのあたりを意識しつつ、今年は出遅れることなく数字も順調に伸ばすことができた、という感じでしたね。あと、親番(※あがったときにもらえる点数と、あがられた時に支払う点数が高くなる)の時に連荘(※親番を続けること)でけっこう得点を稼げることが多かったのと、序盤に失点してもちゃんと取り返せる精度を高くキープできたのが良かった。Mリーグのルールでは4着を獲ったときのマイナスが大きいので、4着率がかなり低く抑えられたのも大きかったですね。牌がよく付いてきてくれたと思っています。チーム状況が上がらないなか、どうしても僕が「もっと頑張らないと」という思いで打つことも、たしかに多かったです。

――チームの不振は、佐々木さんに頼りきりの状況が続いて、残るメンバーの方も逆に気負ってしまう部分はあったかもしれませんね。

佐々木「悪いなあ」みたいな言葉を駆けられたことはよくあって、どこかで奮起してくれると思ってたけど、今季はそれがかなわなかった感じですね。

――やはりチーム戦の難しさ、というのは感じますか。

佐々木 こんなに長い期間をチームで闘うのはみんなMリーグが初めてですからね。成績によって精神状態も違って、例えばチームメイトの高宮まりは初年度にけっこう大きく負けちゃってて、精神的にダメージ負っちゃってるな、って時期があって。そういうところのフォローやカバーが難しいな、と思いましたね。自分の成績が悪い時もありましたけど、僕はメンタル強い方なんで何とかなるところもあるので(笑)。やっぱり結論としては、チームに複数人、ポイントを稼ぐ人間がいないと厳しい。

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