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UPDATE|2021/04/12

麻雀・Mリーグで闘う美人女流プロの元祖、二階堂亜樹「今年結果を残せなければ、クビになります」

撮影/松山勇樹

怒涛の展開で見る者を魅了したレギュラーシーズン最終版から1カ月の沈黙を経て、Mリーグのセミファイナルシリーズがいよいよスタート。業界全体がかつてない盛り上がりを見せるなか、これまで麻雀人気を最前線で支えてきたトップ女流プロ・二階堂亜樹が自身の現在と過去、そして未来を語る。(3回連載の1回目)

【写真】私服姿でインタビューに答える二階堂亜樹【9点】

――まずは半年間のレギュラーシーズンを闘い抜いた総括をお願いします。

二階堂 昨季はチームがレギュラーシーズンで敗退してしまったんですけど、かなりポイントマイナスの最下位で終わってしまいました。今年は出だしが良くて年明けぐらいまではポイントをリード出来ていたけど、そこから失速してしまった。ただ、目の前にある目標は、8チーム中6位までに入ってセミファイナルに進出することだったんで、そこまで焦らずに闘えたかなとおもいます。

――個人としての成績はいかがでしょう。前年度は約ー280ポイントで、今年はー37.5ポイントと良化しました。試合を見ていても、「守備型」と言われる堅実なスタイルの二階堂さんが、以前よりも攻め込んでいることを視聴者も感じていたと思います。闘い方を意識して変えられたんですか?

二階堂 特にそこまで意識していないんですけど、基本戦術を、守備から少し攻撃寄りにシフトしました。でも、ほんの少しだけ、ですね。

――それはどういう理由から?

二階堂 麻雀プロは経験上、対戦相手の手牌を「大体いまこれくらいで進んでいる」っていうスピード感を読んで自分の手の構成を変えていくものなんですけど、Mリーグ2年目までの自分の対戦試合を見直したら、相手が自分の想定していない手組みや進め方をしていて、進行速度を読み間違えさせられていたケースが割と多かったんです。私は基本的に、最悪の事態を想定しながら打つタイプなんですが、相手の手牌を過大評価しすぎていた部分があるというか。なので、自分の手牌や打点、場の状況なんかをもっとよく見て、もう一歩踏み込めるようにはしよう、とは考えていました。それでも結果的にレギュラーシーズンは3年連続でマイナスポイントで終わってしまったので、チームにはかなり迷惑をかけていると思っていますね。

ただ、3年目でようやくある程度開き直れたというか。これは序盤にリードを重ねられたのも大きいと思うんですけど、チームのポイントが自分のポイントだと思って打つとすごく楽だな、という感じはつかめた気がします。やっぱり、今までやってきた個人戦と、Mリーグのようなチーム戦は感覚的にすごく違って、ならではの難しさはあったので。2年目なんかは、チーム状況がマイナスだった分、逆に意識しすぎてダメでした。負けが負けを呼ぶ、という感じでしたから。

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