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UPDATE|2021/04/30

武藤彩未、バースデーライブに「幸せを噛み締めてました!」。無観客配信で届けた“歌への想い”

武藤彩未の25歳の誕生日を祝う「武藤彩未BirthdayLive☺︎」が4月29日、東京・大手町三井ホールで開催された。コロナ禍による緊急事態宣言発令のため急きょ“無観客配信”で行われた、同ライブの模様をお届けする。

【写真】武藤彩未バースデーライブ

17時半、定刻通りに始まったライブは意外な一曲でスタートした。もしも客席がファンで埋まっていたら、きっと驚きの声と大歓声が交錯していたに違いない。2008年、まだ小学6年生だった武藤が1年間の期間限定で所属していた3人組ユニット・可憐Girl’sの『MY WINGS』だ。「強く 凜々しく 羽ばたいて」と歌い出す武藤を照らすブルーのライトはさながら大空のよう。もう13年も前の、武藤にとっては原点とも言うべき楽曲だが、大人になった今の武藤が歌ってもやはり“絶対可憐”だ。

続いての曲は『Flower』。昨年11月に発表されたミニアルバム「あの頃、君に渡したプレイリストを今でも僕はくちずさむ。」の冒頭を飾るアップテンポなナンバー。出だしのフレーズを歌った武藤が「みんな今日は最後まで楽しんでいってね!」と、ネットの向こうのファンに呼びかける。弾ける武藤の笑顔には、“歌うのが楽しくて仕方がない”という彼女の気持ちが溢れている。

「みなさんこんばんは、武藤彩未です」と一礼し、「配信見えてますか?」と問いかける武藤。スマホの画面に視線を落とし、ファンの反応をチェックする。「4月29日、25歳の誕生日。歌えて本当に幸せです」と感慨深げに思いを語り、「本当に皆さん連れてきたかった」と、無観客になってしまったことを残念がるが、「中止にならなかっただけ、去年よりは一歩前進」と前を向く。「25年間の感謝の気持ちをみなさん一人一人に届くように気持ちを込めて歌わせていただきます」と口にした武藤の想いは、ネットの向こうのファンたちにも確実に伝わったことだろう。

最新アルバムに収められている『ミルクコーヒー』では、コーヒーカップを手にしてクルクルと軽快に回って見せ、一転バラード曲『tsubaki』ではしっとりと大人っぽく切ない感情を歌い上げる。続いてはやはりバラードの『風のしっぽ』。ファンにとっても思い入れの強い楽曲を、あの頃よりも情感豊かに歌う。

「自分でも泣きそうになっちゃった」と、作詞家・三浦徳子のペンによる『風のしっぽ』の歌詞に、武藤もグッときたようだ。武藤自身が敬愛してやまない松田聖子のデビュー曲『裸足の季節』などの作詞も手掛けた三浦氏による曲は、武藤にとっても大切な想いが込められているに違いない。 

AUTHOR

竹崎 清彦


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