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UPDATE|2021/05/13

2児の母、美女Mリーガー・瑞原明奈が語る仕事と家庭の両立、そして麻雀プロでいる理由

撮影/佐々木和隆


――さてその後、念願かなって大好きな麻雀のプロ試験に合格するわけですが、ファンには周知ですが瑞原さんは2児の母である「ママさん雀士」でもあります。仕事と家庭の両立について聞かせてください。

瑞原 実際のところ、難しいと思います。麻雀プロは基本的に対局に出てもお金はもらえないし、むしろ払わなきゃいけない。で、たとえば自分が対局に出るために子供を保育園に預ける、というようなことがあると、お金が出ていく一方で、家族の負担を増やして自分は好きなことをやっている、という風にもなるわけで。Mリーグは年俸制の、いわばお給料が出る形の仕事なので、それはやっぱり家族に対して一つの説得力にはなるんです。

だから私たちみたいなママさん雀士にとっても、業界がMリーグをきっかけに、プロがもっと対局でお金をもらえるように変わっていけば、プロ活動を続けていきやすくなる、とは思いますね。これはママさんに限らず誰にとってもそうなのですが。個人的には、旦那さんがお休みの日限定で仕事をしたり、家庭にとって無理のない範囲で調整して対局に出たりしていたので、幸い、家族から活動に対して反対されることはこれまでなかったです。

――そういう風に活動の幅が狭くなっても麻雀プロでいたいと。

瑞原 結局、なんで麻雀プロをしてるの? っていうと、麻雀が好きだからなんですよ。プロでいることは、麻雀と離れずに生きていきたいという私の望みの大義名分みたいなもので。辞めようと思ったことも、プロにならなきゃよかった、と思ったこともないですね。

――だとすると、産休、育休という事情もありましたが、Mリーグ以外の対局やリーグ戦になかなか参加できない状況はストレスフルだったんじゃ?

瑞原 それはそうだったんですけど、でもそれは子供の手がかからなくなってからでもいいかなって。今できないだけで、べつに一生できないと決まってるわけじゃないから。できないことを考えるのは精神衛生上も良くないですし、できる範囲のことをやっていくのが、長く続けていくためのポイントかなって思ってます。やっぱり、麻雀と一緒で何事も「押し引き」が重要なんです。

――なるほど。ではあとは、お子さんを立派な「観る雀」に育てるだけですね。

瑞原 それが私が出てる対局もあんまり観ていないんですよ(笑)。私が観ようと思ってMリーグをつけても「またまーじゃん~? アニメ観たいんだけど~」って。ママが麻雀をやってるというのはわかってるみたいなので、今後「やってみたい」って言ったら教えてあげたいと思います(笑)。

【あわせて読む】前編「なぜ選ばれたんだろう?」からスタート、美女Mリーガー・瑞原明奈 迷いと成長の2年間を語るはこちらから

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