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UPDATE|2021/05/16

井上咲楽が河野太郎大臣にコロナワクチンについて直撃「これから接種のスピードを上げていける」

左から井上咲楽、河野太郎 撮影/荻原大志



井上 その交渉は大変ですか?

河野 大変ですね。僕もやるし、外務大臣もやるし、日本からEUに行っている大使もやるし、といろんな人が交渉して協力してもらっています。ヨーロッパは政府が「ロックダウン」と言ったら、市民は外出もできませんと強権的に命令できるわけですよ。でも、日本の政府にそんな権限はありませんから、「すいません、自粛お願いします」と国民に自粛をお願いして、みんなで頑張って、なんとかこの数に抑えているんだ。だから、早くワクチンを送ってください、と。

井上 報道だとコロナ感染がものすごく増えているという印象を受けますし、「すごい人数だ!」と不安になりますけど、海外から見ると違うんですね。

河野 ちょっと前に海外の人と話をしていて「今、東京はどんな状況?」と言われて、「1日250人から350人くらい」と伝えると、それくらい死亡者が出ているんだなと解釈されてしまって「いやいやそうじゃない。新規感染者ですよ」と説明していました。すると、「じゃあワクチンはいらないだろう。こっちの国に回せ」と言われる。そこで、いやいやそんなわけにはいかない。この数字はみんなで自粛して頑張っての数字なんだから、ワクチンは必要だ、と。

井上 綱引きですね。

河野 向こうは、河野うるせぇなと思っているだろうけど(笑)。契約の内容の詳細は公表できませんが、少なくとも今の状況で、3600万人の高齢者が2回打つ分が6月の末までに入ってきます。ここから先は、自治体のスケジュールに合わせて供給し、接種のスピードを上げていけると思います。

(文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『おはスタ』(テレビ東京)、『めざまし8』(フジテレビ)などに出演中。2020年末の番組でトレードマークの眉毛をカットし大きな話題を呼んだ。
Twitter:@bling2sakura

▽河野太郎(こうの・たろう)
1963年1月10日生まれ、神奈川県出身。自由民主党所属衆議院議員。米ジョージタウン大学卒業後、1996年に初当選以来8期当選。外務大臣や防衛大臣などを経て、2020年から規制改革・行政改革、国家公務員制度、新型コロナウイルスワクチン接種推進担当大臣。
Twitter:@konotarogomame
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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