FOLLOW US

UPDATE|2014/11/14

ハロプロ研修生の看板を背負い、モーニング娘。になった人、譜久村聖

 9月30日に発表されたモーニング娘。’14・12期メンバーには、ハロプロ研修生から牧野真莉愛と羽賀朱音の2名が加入した。モーニング娘。にハロプロ研修生からの加入したメンバーはこれで5名となった。その最初が、9期メンバー譜久村聖だった。発表当日にサプライズで加入が発表され、現在ではモーニング娘。’14のサブリーダーを務めている。


強く成長した、譜久村の歌声

 譜久村は歌にもダンスにも定評がある。特にダンスはとてもダイナミックで、美しく、譜久村が憧れだと言う亀井絵里を彷彿させる、と言われることもある。そして歌。これは彼女がここ1~2年で大きく成長したことだと思う。彼女はかわいらしい声だが、声がやや細く、歌が届きにくい印象があった。それが田中れいなの卒業が決まったあたりから、一気に力強くなった。

 実際、2013年の『Help me!!』『ブレインストーミング』あたりからソロパートが増えている。歌う場面が増えたこと、メインパートを歌っていた田中の卒業、そして10期メンバー飯窪春菜とともにサブリーダーとなったこと。大好きなモーニング娘。になったことから、モーニング娘。を引っ張る立場になったことへの変化。そういったことも、歌へ影響したのかな、と思った。

 ソロでの歌の安定感はもちろん、彼女はユニゾンを支えているなと最近特に感じる。最近のモーニング娘。’14の楽曲では、『時空を超え 宇宙を超え』『TIKI BUN』『見返り美人』など、ユニゾンで歌う楽曲が多い。そういった曲で譜久村の声がとてもよく聴こえてくる。特徴的な声、というわけではないと思うのだが、大勢の中でも優しく響く美しい声を持っている。

 ユニゾンでの歌声は目立つわけではないけれど、高橋愛や新垣里沙、そして譜久村が尊敬する亀井など、過去に歌を支えてきたメンバーたちは、ユニゾンでもしっかりとその存在感を示している。そういったメンバーに続くように、譜久村もグループの歌を底から支えていってほしい。

 つんく♂氏いわく、譜久村は〝なんか分からん悲しさ〟があるという。汗をかきながら歌い踊っている姿と、最近増えているグラビアを見ていると、それをつくづく感じる。彼女はそういった〝悲しさ〟や〝ウェットな部分〟について意識していないと思うし、やや抵抗を持っていると思う。見ている側にはそこがたまらなくて、恥じらいや無意識の色気はぜひ今後も持ち続けてほしい、と多くのファンが思っているだろう。

 そして今も譜久村のハロプロ愛はとても大きい。まだ道重さゆみ卒業後のモーニング娘。’14のリーダーは決まっていないが、彼女は確実にグループを引っぱるメンバーのひとりとなる。Berryz工房の嗣永桃子と同じ部屋で着替えるのを禁じられる重度のハロヲタだけど、彼女のその大きなハロプロ愛は、確実にグループやハロプロを支える力になるはず。彼女が愛し続けてきたハロプロを、もっとたくさんの人に愛されるハロプロに育てていってほしいなと思います。

※初出時より、一部、表現を変更しております。
※ハロプロエッグ、ハロプロ研修生についての表記は、個人の発言以外はハロプロ研修生の表記に統一しています。

モーニング娘.’14『TIKI BUN/シャバダバ ドゥー/見返り美人』

東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。

RECOMMENDED おすすめの記事