――竹内さんはファンとの関係を作るのが上手でしたよね。竹内 いたって良好な関係でした(笑)。人見知りしない性格がよかったんだと思います。入ったのは中1で、ただ無邪気なだけだったんですけど。自分が楽しめば、ファンの方にも楽しんでもらえると思って活動してきました。8年以上経った今、それは間違っていなかったなと思います。
――推し変されて悲しいとか、ファンが増えなくて悲しいとか、そういった悩みはありませんでした?竹内 まったくなかったです。初期から応援してくださる方は今でもたくさんいらっしゃいます。皆さん、私が楽しんでいる姿を見るのが楽しかったみたいです。それが分かっていたから、私も悩みを表に出すことはありませんでした。
――それでも、アイドルって悩みが尽きないものですよね。どう解消していましたか?竹内 かわいがってもらっていた先輩に話して、その場で解消していました。「大丈夫。彩姫には明るい未来しかないよ」って(笑)。松村香織さんや佐藤実絵子さんが話を聞いてくれました。
――思い出はたくさんあると思いますが、ぱっと頭に浮かぶ光景は?竹内 速報9位です。
――2016年の「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」ですね。加入して3年半でしたから、すごいことです。竹内 あの9位で、その後の人生ががらっと変わりました。開票結果は31位で、初めてランクインできましたし、その直後のSKE48のシングルでは初めて選抜
メンバーに入れていただけました。その年はじゃんけん大会でも6位に入れて、思い出に残る年になりました。
――9位になる予感はありました?竹内 なかったです! 速報が発表されている時、私は荒井優希ちゃんと焼肉を食べていました。それまでの総選挙ではランクインしたことがないから、当事者意識が薄くて、せめて明るい気持ちで速報を聞こうと思って、同期と焼肉を食べることにしたんです。そしたら、私は9位、荒井優希ちゃんも名前が呼ばれて、「えっ……」ってなって。その瞬間から、焼肉の味を感じなくなりました。
――最終的には31位でアンダーガールズ入り。なかなか入れませんよ。竹内 アンダーガールズはその1回だけ。私の総選挙の最高順位です。あの年は私のファンの方だけじゃなく、香織さんのファンの方や卒業生のファンだった方も投票してくださったんです。
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