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UPDATE|2014/11/27

道重さゆみが4329日全てを捧げて横浜アリーナに導いた、モーニング娘。’14の集大成

11月26日、『モーニング娘。’:14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~』が横浜アリーナにて開催された。

 アイドルとは、美しく儚いものだ。数日前までキラキラと輝いていたはずが、何も言わずに我々の前から突然姿を消してしまうこともある。
 
 単独の卒業式をアリーナで行えるアイドルが、今まで何人いたことだろうか。12年間〝可愛い〟を貫き、ノースキャンダルで駆け抜けた道重さゆみが、この日を以てモーニング娘。’:14を卒業する。
 
 実力・ビジュアル共にレベルは高いものの、露出やセールスという面では長く伸び悩んでいた娘。を引っ張り、オリコン連続首位奪取まで導いた救世主であり・最強のリーダー……そんな彼女のアイドルとしての最後の瞬間を目に焼き付けようと、平日にも関わらず横浜アリーナには精鋭が会場いっぱいに駆けつけた。11.26、道重さゆみの4329日間の集大成である本公演のライブレポート前編。

 MCでは12期メンバー4人の紹介の後、新リーダーに譜久村、そしてサブリーダーに引き続き飯窪春菜、そして生田衣梨奈が就任することは発表された。譜久村は「高橋さん、新垣さん、光井さん、道重さんの教えを誰よりも分かっているつもりです。道重さんのように背中で教えることはできませんが、みんなで頑張っていくことはできます」とリーダー継承への意気込みを堂々と宣言した。
 
 一方、サブリーダー・生田の抜擢はまさにサプライズ人事。本人も「誰もが嘘!? って思ったかもしれませんが、これが現実です! 私にエールを下さい!」とコメント。〝頑張って生田&mdash:!!〟コールに会場が包まれ、和やかなムードに。
 
 ここからは3曲連続披露。『明日を作るのは君』は歌割りが細分化されているにも関わらず、個々メンバーの力強く伸びやかな歌声が活きる壮大なナンバーだ。『Fantasyが始まる』は演者・道重さゆみの代表的ナンバー。視覚と感情に訴えかける表情の作り込みに感動させられる。
 
 彼女は、いわゆる歌メンではなかった。しかし、苦手な歌以外を技巧でカバーし、パフォーマンスを完成させてくる。『I WISH (updated)』も新たな表情で魅せてくれた。
 
 道重カメラのコーナーでは本公演のリハーサル風景に潜入。リーダーの門出を祝おうと、ピンクのTシャツにツインテールの〝うさちゃんヘアー〟で最後のリハーサルに挑んだメンバーが『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』を歌って戯れ合う様子も映し出された。ツインテールといえばミニモニ。……こういう細かいところでもハロー!文化は継承されている。
 
 ここで道重のソロナンバー、『シャバダバ ドゥ~』のイントロが鳴り響くと、会場は一面ピンクのサイリウムの海と化す。約4年前、同じく横浜アリーナに立った際には立ち位置も隅の方で歌割りも無かった彼女が、たった1人でこの大舞台を占領して歌うなんて、誰が想像しただろうか。娘。人生を振り返るような歌詞には、観客の心もグッとつかみ取られてしまう。
 
 続いてメンバーが登場し、『笑顔の君は太陽さ』『彼と一緒にお店がしたい!』を歌唱。『彼と~』の曲中ではなんと道重が兼ねてからの〝お気に入り〟メンバーだった鞘師の唇にキスをするという場面も。突然訪れた初のスキャンダルには、目の当たりにしたファンからは悲鳴と歓声があがる。困惑し腰が引けている鞘師に対して、道重はダブルピースを決めながら、いたずらに笑った。


後半
道重さゆみが後輩に見せた景色……娘。が横浜アリーナに帰ってきた!

観音像のような神々しさで観客を魅了した



achico 寝ても覚めてもアイドルポップ!なOL / フリーライター。東京生まれH!P POP育ち。日々、アイドルに踊らされています。

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