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UPDATE|2021/06/20

新庄剛志を三振に、芸能界最速女子・椿梨央「野球で男性と渡りあう姿を通して伝えたいこと」

撮影/松山勇樹


――そんな『トクサンTV』も、いまやBCリーグのチームをもつまでのビッグネームになっているわけですが、椿さん自身は今後はどんな活動を?

椿 「野球女子」と呼ばれている女性タレントのなかで、女子野球を経験しているのは今のところ私だけ。なので、女子野球の普及・発展っていう部分はやっぱりいちばんに考えていきたいっていうのはありますね。男の子と同じようにせっかく小学校で野球を始めても、体力や体格差が壁になって、その後辞めちゃう女の子ってすごく多いと思うんです。だからこそ、野球で男性と渡りあう姿を通して、「頑張れば、やりたいことはできるよ」っていうメッセージは伝えていきたい。ここ数年で、女の子が野球を続けていける選択肢も、少しずつ増えてはきていますしね。

――この夏には、高校女子野球の決勝戦が甲子園で開催されますよね。

椿 そうなんです。私自身も『プライドジャパン』っていう草野球の全国大会で、2年前に甲子園の土は踏めましたし、ちゃんと追いかければ、夢はいくつになっても叶えられる。確かに高校のときは、体力的にも性別の違いをまざまざと実感させられたし、公式戦に出られないのが悔しくて「なんで私よりヘタなやつが出られるの?」みたいなことを思ったりもしましたけど、自分を活かす方法はそれだけじゃない。そのためにも、私自身が説得力のある存在でいたいなって思ってます。

――具体的に思い描いている短期的な目標はなにかあります?

椿 モデルとしては、TGC(東京ガールズコレクション)のランウェイを歩くこと。特技を活かすという部分では、スポーツメーカーさんのモデルなんかもぜひやりたいな、と。野球ではやっぱり、本拠地が移転しちゃう前に、思い入れのある札幌ドームで始球式がしてみたい。今年ドラ1で入った伊藤大海投手なんかは、同じ地元の1学年後輩で、高校のときには「いとうひろみくん」って球場アナウンスもしたことがある身近な選手だったりもするので、すごく刺激になりますしね。

──今後もモデルと野球の“二刀流”に磨きをかけていくと。

椿 そうですね。球速はもちろんですが、変化球の精度ももっと上げていかなきゃな、と。今はまっすぐにスライダー、落ちる球にはフォークがあるので、とりあえずなんとかなってますけど、もっとハイレベルな対決をしていくためにも、ドロップカーブのような縦の変化球はぜひ覚えたい。……って、言っていることが、完全にアスリート寄りでヤバい自覚もすでにあるんですけどね(笑)。

▽椿梨央◎つばき・りお
1996年5月25日生まれ。北海道出身。小学4年から野球を始め、女子野球チーム『苫小牧ガイラルディア』の一員として、17年の『全国女子軟式野球選抜交流碧南大会』で優勝。上京後は、モデル兼野球女子として、YouTube『トクサンTV』をはじめ各種メディアで活躍中。

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