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UPDATE|2021/06/23

谷川愛梨、「ようやくアイドル時代が“頑張っていた過去”に」NMB48卒業から1年半の心境を語る

谷川愛梨 撮影/松山勇樹



──さて、谷川さんは芸能活動10周年を迎えましたが、今10年前を思い出すといかがですか?

谷川 何も考えていない少年でした(笑)。中学を卒業したばかりで、社会の厳しさをまだわかっていなかったですし。だから、グループに入ってからは荒波に揉まれるような毎日が始まりました。落ち込んでめっちゃ泣いた日もあれば、選抜入りできて嬉しかった日もあり……。そんな毎日が続くうちに心境に変化がありました。その日の出来事で泣いたり落ち込んだりしているのってもったいないなと思うようになって。悩んでいるのがバカバカしくなったんです。これからは楽しく生きていこうって。

──それはだいたいいつぐらいの時期ですか?

谷川 入って5~6年目だったかな。その時期になると後輩も増えてきて、自分の妹のように後輩のことを大切な存在だと思うようにもなりました。メンバーのことはライバルだと思って活動してきたけど、仲間なんだなって。それ以来、感情の変化が少なくなって、自分に対して怒ることもなくなったし、人に対して優しくなりました。仏のように(笑)。

──同期の卒業生と連絡を取ることはありますか?

谷川 與儀ケイラちゃんと仲良しです。ケイラは私より先に卒業して、先に上京したんですけど、めちゃくちゃ近い存在で。この間も一緒に出掛けたくらいですよ。あとは城恵理子ちゃんとも仲良しで頻繁に連絡を取りますね。そうだ、数か月前、一緒に熱海へ行ってきましたよ。フルーツサンドと美術館が目当てだったんですけど、10年前はあんなに小っちゃかった2人が美術館へ行くなんて、大人になりましたね(笑)。

──アイドル時代を思い出すことはありますか?

谷川 最近、やっと自分の過去の映像を観られるようになりました。それまでは恥ずかしかったんですけど、ようやく「頑張っていた過去」として振り返れるようになって。今は今を頑張っているので、やっと「思い出」になったのかなと思います。

──夢に出てくるようなことはあります?

谷川 現役時代によく見ていたのは、振り付けを覚えていないのに、もうすぐ劇場公演の本番が始まる……という夢です。これはメンバーもよく見るみたいなんですけど、卒業後に見るようになったのは、セリフが何も入っていないのに、もうすぐ舞台の本番が始まる……という夢なんです。職業がバージョンアップされました(笑)。

CREDIT

取材・文/犬飼華 撮影/松山勇樹


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