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UPDATE|2014/12/11

『まーどぅー本』に見るモーニング娘。’14佐藤優樹&工藤遥の成長の足跡

発売中の書籍『まーちゃんくどぅーのハロプロ先輩探訪団』が話題になっている。同書は雑誌『Top Yell』に連載されていたモーニング娘。’14の“まーちゃん”こと佐藤優樹と“くどぅー”こと工藤遥が、毎回ハロー!プロジェクト(以下ハロプロ)の先輩たちにインタビューするインタビュ―集だ。

商店街での撮影の途中、モーニング娘。’14のチラシを見つけ、一緒に写真を撮る2人。(撮影/髙橋定敬)

1【夏焼雅を放ったらかして2人で口喧嘩事件】

 これは、2012年の9月に取材したBerryz工房の夏焼雅さんをゲストに迎えた回でのことです。

 取材の直前、2人はハワイにファンクラブツアーで行っていたんです。そのハワイで、集合時間に佐藤さんが遅刻してしまって、10期メンバーの自由時間がなくなってしまったんですね。そのことで10期内でケンカが勃発し、メンバーの飯窪春菜さんが号泣してしまったというのが、ファンの間では有名な「飯窪さんハワイ号泣事件」です。

 取材時に、この事件について2人に軽く話を振ってみたところ、夏焼先輩そっちのけで、お互いの言い分をとにかく主張し始めて……。

 工藤さんが「まーちゃんがちゃんと謝らないんです」と言えば、佐藤さんは「絶対に謝ってるんですよ」と反論。謝った謝らないの子供の喧嘩に、夏焼先輩もどうしていいのかわからないまま「もう本当にどう収拾していいのかわからない(笑)」と、本では“(笑)”がついてはいますが、完全に苦笑いでした。この口喧嘩はえんえんと続き、本にしたときは夏焼先輩との対談が全13Pある中、8Pに渡ってしまいましたからね(笑)。

2【まーちゃん、コーラを振ってフタを開ける事件】

 こちらは、インタビューとはほとんど関係がないんです。

 本では、ゲストと2人の写真が載っている扉に入っているコラム「担当編集のひとりごと」にも書いたのですが、個人的にこのエピソードはかなりのお気に入りです。

 毎回、ゲストを迎える前に2人と先輩に何を聞こうかって打ち合わせをするんですが、この日の打ち合わせのとき、持ってきていたコーラを机に置いたんです。そうしたら、佐藤さんがそのコーラを取り上げていきなり全力で振りだして……。

 もう呆然とするしかないですよね。「あっ……あっ……」って止めることもできないまま。さらに、佐藤さんは「キャハハ!」と笑いながらフタを開けたんです! もちろん机はビチョビチョでベトベト。何てことしてくれるんだって思いました(笑)。天真爛漫すぎますよね。

佐藤優樹(さとうまさき)1999年5月7日生まれ。北海道出身。『ハロプロ先輩探訪団』では、「好きな木は何ですか?」や「好きなコップは?」などの誰も予想しなかった質問を繰り返し先輩たちから恐れられた。

3【℃-ute萩原舞を“秋葉原さん”と呼ぶ事件】

 これは2人がハロプロに入ったばかりの頃の話ですが、事件が明らかにされたのは萩原さんをゲストに迎えた回のこと。事件のことを萩原さんはこう話してくれました。

 「グッズの撮影でハロー!が全員集合したんだけど、当時のまーちゃんはまだみんなの顔と名前がわからなかったみたいでね。その場にいたメンバーを指さしながら、1人ずつ名前を挙げていったんだ。『あの人は○○さん、あの人は○○さん』って。また、それがほぼ合っていないんだけどさ(笑)。で、だんだんまーちゃんの名指しが私の番に近づいてきて、『どうせ覚えてないんだろうな』と半ば諦めつつ聞いていたら……『秋葉原』って呼ばれてさ(笑)。その瞬間、『ないわ~』って崩れ落ちそうになったよね。秋葉原って……間違えるにしても、せめて人名にして欲しかったよ(笑)」(『まーちゃんくどぅーのハロプロ先輩探訪団』より引用)

 なんとも、どのような思考回路からたどり着いたのか、よくわからない間違えですよね。しかも、このことについて、佐藤さんはあっけらかんと間違えた理由を話し始めるんです(笑)。

 そして、工藤さんがひたすら謝るというコンビ芸。思わず取材現場がほんわかしちゃいました。ちなみに、このことはインパクトがありすぎたので、この回の見出しにしました。

4【まーちゃん、飯窪さんを褒める事件】

 この連載は2012年6月から2014年2月にかけて約1年半の間、毎月取材していたんです。連載当初中学校1年生だった2人が、最終回になると中学校3年生になっているんですね。だから、最初から通して読むと、2人の人間的な成長がよくわかるんです。

 第1回目の真野恵里菜さんの回では、工藤さんの口から「最近のまーちゃんは反抗期なんです。特に優しい飯窪ちゃんに対して『でも! でも!』と口答えするんです」と語られています。

 第5回の夏焼雅さんの回では前述の通り、ハワイ号泣事件について自分の主張ばかりしてますよね。でも、2012年12月の第8回になると「みんな心が優しいから。まーの気分が悪いときでも10期は優しいし」と語って周囲の優しさに気づき始めるんですよ。

 そして、第9回目では、病気療養中に飯窪春菜さんからもらったメールに感謝の気持ちを述べ、ダンスに対しても前向きになったことなどを話しています。

 回を追うごとに、佐藤さんが他の人を思いやる気持ちを前面に出し始め、「生田さん、すごく心があるんですよ。それまでまさは生田さんに迷惑かけたことも多かったんですけど、泣きながら注意してくれたことを思い出したら、反抗なんてできないです」「鞘師さんが、10期11期が失敗したときに心に響く言葉で注意してくれたり」と成長する姿を見せて、最後の卒業間近の道重さゆみさんの回になると、複雑な心境を吐露しながらも「みにしげさんが楽しそうに卒業できればそれでいいなって優樹は思います」と道重先輩を第一に考えた発言さえしているんです。

 これは工藤さんも工藤さんのお母さんも言っていたらしいんですが、この連載は「まーちゃん成長日記」として読むことができると思いますよ。

工藤遥(くどうはるか)1999年10月27日生まれ。埼玉県出身。『ハロプロ先輩探訪団』では、不可解なコメントを繰り広げる佐藤優樹の言葉をわかりやすく通訳してくれている。

5【謎の質問“好きな木は何ですか?”】

 「好きな木は何ですか?」。およそ、なんの意味も持たない質問を毎回繰り返す佐藤さん。1回目の真野先輩のときにいきなり聞き出した、なんの進展性もないと思われたこの質問が、全体を通して大河ドラマのように紆余曲折を繰り広げることになりました。

 ちなみに、この質問は、第2回のゲスト・Berryz工房の菅谷梨沙子さんにかなりの衝撃を与えたらしく、これ以降、登場する先輩たちがこの質問をされるたび、口々に「これが梨沙子が言ってたヤツか!」と驚愕するんです(笑)。

 その菅谷先輩に「まーちゃんの好きな木は?」と逆に質問されると佐藤さんの答えはなんと「……わかんない」。結局、キンモクセイということになるのですが、第10回になっていきなり「(キンモクセイの写真を見て)まさが思ってるキンモクセイとは違う! 好きな木はキンモクセイじゃない!」と今まで言い続けていた自分の好きな木を否定しちゃう。佐藤さんの頭の中に思い描いていた木はキンモクセイじゃなかったんです。

 ここから、佐藤さんの好きな木は何だ!? と事務所のスタッフさんも含め、模索することになるんです。

 第11回では、佐藤さんがイラストを描いて説明するしてくれたんですが、何の木か判明せず。もうわからないから、こうなったら読者に聞いてみよう! と思い、誌面で読者へのクイズとして、答えを募集しました。

 そしてついに、その答えがわかったのが第12回です。その佐藤さんの好きな木はぜひ本書を読んでもらいたいんですが、約1年もかかって自分の好きな木にたどり着く佐藤さんのとぼけた感じが面白いですよね。

 YOSHIKO先生の回では、「好きな木は何ですか?」の質問をした経緯が佐藤さんの口から語られたり、道重さゆみさんの答えが凄かったり、この質問が全体を通してのキーワードとなっていってるんです。ハロプロメンバーの好きな木が気になる方はぜひ読んでみて下さい。

(写真・髙橋定敬/文・編集部)


『まーちゃんくどぅーのハロプロ先輩探訪団』
竹書房 1,404円(税込)
絶賛発売中


竹書房発行のアイドル誌『Top Yell』にて、2012年7月号から2014年3月号にかけて掲載された、モーニング娘。’14の佐藤優樹&工藤遥の連載企画をまとめた書籍。Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージの先輩たちとの対談全15回と単行本特別収録として、道重さゆみ、新垣里沙、YOSHIKO先生の3編を収録している。

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