乃木坂46に1期生として加入した中元日芽香。2017年にアイドルとしての活動を停止し、現在はカウンセラーとして活動している。6月22日には、初の自叙伝『ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで』(文藝春秋)を発売し、「ひめたん」の愛称でファンに愛された彼女が、心理カウンセラーになるまでの道のりを自身の言葉で綴っている。今回、本を書いた経緯や、グループ在籍時代に患った摂食障害について話を聞いた。(前後編の前編)
【写真】心理カウンセラーとして活躍する中元日芽香の最新撮り下ろしカット――お元気そうで何よりです。中元 元気です(笑)。
――現在はどんな生活を送っていますか?中元 週3ぐらいでカウンセリングのお仕事をして、通信で大学生をして、残りの時間は犬と戯れています(笑)。(アイドル時代の)休業中に飼い始めたモニカちゃんが、もう4歳になりまして、時が経つのは早いものだなと実感しています。
――今回、著書を出版することになった経緯を教えてください。中元 アイドルだった頃から、その日に起きた出来事や気持ちを書いていましたが、それは出版することを前提にはしていませんでした。ですが、卒業後にカウンセラーになって、いろんなお悩みを聞くなかで、私が悩んでいたことと重なるなと思ったんです。そこで、私の経験を本にすることで、「自分と重なるな」と思ってくださる方がいてもいいですし、メンタルヘルスを本という形で示すことができたらなと思い、出版に至りました。
――拝読させてもらいましたが、アイドル時代に悩んだことって、おそらく実際はもっと大変だったんじゃないかと想像しました。中元 一度書いたものを身近なスタッフさんに読んでいただいたところ、「つらかった」とか「しんどかった」という感想がありました。それは私の本望ではないなと思い、マイルドにする作業はしました。休業中に書きとめていたことは、そのまま掲載はできません(笑)。