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UPDATE|2021/06/23

元乃木坂46中元日芽香がアイドル時代の摂食障害体験を語る「ビジュアルを求められることへの葛藤」

中元日芽香 撮影/松山勇樹



――ただ、立ち直ったことは本当によかったなと思います。

中元 日記療法というのがありまして、その日に起きたことや思ったことを書きだしていくと、自分を客観視できるというものなんですけど、それを似たことをしていたんだろうなって思います。実際、書きながらどんどん回復していきましたから。

――アイドルグループに入ったことによって、いくつかの症状に見舞われてしまったわけですが……。

中元 乃木坂46には選抜とアンダーという制度がありますが、私はそれがあったから活動に夢中になれました。当時は、「なんで選抜に入れないんだ!」と思ってはいましたけど(笑)。

――摂食障害の経験についても触れられていましたが、まだ一般的な理解は低いように思います。

中元 当時、アイドルにはビジュアルも求められているからこその葛藤が私にはありました。それがきっかけで摂食障害になりました。表に出る人間なので痩せなきゃいけないことは本人が一番わかっていることです。

「周りのメンバーは痩せているのに、自分はなんで……」と自責の念が強くなってしまいがち。だけど、痩せられないことは、何かのサインじゃないかと考えて、周りのスタッフさんたちなどがアプローチするのがいい働きかけだと、今は思います。

AUTHOR

犬飼 華


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