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UPDATE|2021/06/29

品川ヒロシが語る監督と芸人「売れて天狗になって仕事も無くなって、また頑張る姿が愛おしい」

映画『リスタート』撮影中の品川ヒロシ



品川 そうそう。「じゃあ、女優興味ある?」って怪しいDMを送りました(笑)。向こうは信じてなかったみたいですが。それから、一週間くらいで脚本を書きあげました。HONEBONEの曲を全部聴いて、ブログも読んで。「もっと売れたい」というグツグツした想いがあったり、怒りとかをぶつけていたり。ポジティブな部分とネガティブな部分があるのが凄くよくて、あてがきで脚本を書きました。

――1週間って早くないですか? 

品川 今までの中でも早い方だと思います。だいたい1ヵ月くらいで脚本を仕上げるんですが、特に今回は早かったですね。

――撮影自体はどのぐらいの期間で行ったんですか?

品川 東京2日の下川4日間……とか。死ぬかと思った(笑)。ホテルにいる時間が2~3時間くらいしかなく、撮ってホテルに帰って気絶して、気が付いたら翌日の撮影現場という感じでしたね。

――そもそも、品川さんが映画監督をやってみたいと思ったきっかけは何でしょう?

品川 10代の頃に、「バンドやりたい」とか「お笑いやりたい」とか「映画監督になりたい」とか言ってたものの1つでしたね。でも、当時は何も動かないみたいな(苦笑)。僕は16歳の時に、高校を1ヵ月で中退しているんですよ。だから16歳でフリーターで世の中に飛び出して、これやりたいこれやりたいって思っているうちに、知らない間に23歳になっていました……。その頃に東京NSC(吉本興業の芸人養成所)ができて、お笑いで売れたら映画撮りたいなと考えるようになりました。

――芸人と監督とで、気持ちなどはどう区別していますか?

品川 昔は少しは区別意識があったと思うのですが、今はあまりなくなりましたね。昔は仲間から「ちょっと、監督~(笑)」って、いじられたりもしていたんですが、最近はそれすらも話題にされなくなってきました(笑)。ありがたいことに、しょっちゅう撮らせていただいているので割と珍しくないことになって…。

先日もWOWOWのドラマを撮らせていただいて、それもまたニュースにもならない(苦笑)!以前のような「芸人さんが映画撮るの?」もなければ「ちょっと、監督~(笑)」といういじりもない。「また何か撮ったの?」ぐらいの反応です。普通のことになってきてしまいましたね。前はバラエティ番組でいじられるから、監督っぽくしたり、あえて映画の話をするようにしていたんですが、今はフラットに向き合っています。


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