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UPDATE|2021/06/30

元テレ東・佐久間宣行が語るフリーランスの利点「テレビに合わない企画をやっと放流できる」

佐久間宣行 撮影/松山勇樹



――テレビにこだわらずに。

佐久間 この時代にフリーになったんだったら、いろんなものをやりたいと思っているのと、テレビのフレームに合わない企画をやっと全部放流できるんです。

――テレビで企画を通すことに息苦しさも?

佐久間 テレビでマスに向けるということは、コアな部分もちゃんとマス向けにして戦うということで、それはそれで素晴らしい戦いだとは思うんですよね。ただ、才能的に向いてなかった(笑)。自分は完全にマスだけに向いてものを作っていたら、息苦しくなるタイプの人間だなと分かっていて。30代前半とかだったら、もっと頑張れよという話ですけど、40代半ばの人間が向いてないことをやる必要なくないですか、と。

あと、僕の友だちも亡くなっていたりするし、親父も若くして亡くなっているので、人はいつ死ぬかわからないなと思い、向いてないものを無理強いされてやることはないなという考え方になりました。

――今、テレビを観ていて、気になる番組はありますか?

佐久間 「自分も昔思いついたのに、実現はできなかったなあ」と思う番組はたくさんあります。テレビって発想はかぶったりするんですけど、実現するのが凄く大変で。たとえめちゃくちゃスベったとしても、実現にこぎつけた人は尊敬します。そういう意味では、「よく思いついたなあ」よりも「よく実現できたなあ」という感想です。


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