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UPDATE|2021/07/31

少女歌劇団ミモザーヌ、広井王子とメンバーが語る結成秘話「サクラ大戦のリアル版じゃん」

少女歌劇団ミモザーヌ メンバーと広井王子 撮影/荻原大志

少女歌劇団ミモザーヌは、広井王子氏が総合演出を手掛けるレビューカンパニー。『和』の文化を背負い、“世界でも活躍できる”少女たちの成長を見守り、応援していく新しい形のライブ・エンタテインメントとして、昨年12月に旗揚げ公演を行った。メンバーは11歳から19歳の少女たち。応募総数736名から14名が選ばれた1期生を始め、現在は2期、3期生と研究生を合わせた総勢27名。8月17日に東京、20日に大阪で開催する初の有観客ライブを目前にした今の心境とこれまでのレッスンの様子を広井氏と1期生のいわむらゆきね、すずきみあいムェンドワ、2期生のともだりのあに語ってもらった。(前後編の前編)

【写真】総合演出の広井王子と少女歌劇団メンバー3人の撮り下ろしカット

──まずは総合演出の広井王子さんにお聞きしたいのですが、少女歌劇団ミモザーヌ(以下・少女歌劇団)立ち上げの経緯というのは?

広井 まず僕の叔母が松竹歌劇団の戦後第1期生のダンサーで、超満員の中で踊っていたんです。それで僕もレビューに憧れを持っていて、僕自身(歌劇団から着想を得た)『サクラ大戦』というゲームを作ったりしたんですけど、ある時、大崎洋(現・吉本興業ホールディングス代表取締役会長)さんから「歌劇団をやってみないか」と言われて。僕は「『サクラ大戦』のリアル版じゃん!」と思って結構簡単に「やりましょう!」と答えたのが最初のきっかけです。ただ、実際に立ち上げるとなるとすごく大変で……!

──ゲームの中で歌劇団を作るのと、実際に本物の歌劇団を作るのは全然違っていた、と?

広井 はい、CGは言うことを何でも聞くけど生身の人間はそうもいかないから(笑)。なのでメンバーのメンタルケアは重視しています。現代的なコーチングメソッドって「メンタルにどう寄り添うか」だし、プロのコーチは本人がやりたいことに寄り添って導いてあげるだけだから。あとは本人のやる気スイッチ次第。そのスイッチが半年で入る子もいれば2年かかる子もいるけど、うちはそれを急がない。2年かかったっていいと思っているんですよ。スイッチさえ入っちゃえば、若いからどんどん吸収していくので。
CREDIT

取材・文/左藤 豊 撮影/荻原大志


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