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UPDATE|2021/08/06

『ドラゴン桜』南沙良と『おかえりモネ』蒔田彩珠、時代を担う若手女優の魅力

南沙良と蒔田彩珠が共演した映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』


東日本大震災から10年という節目の年に宮城と東京を舞台に描かれる『おかえりモネ』は、朝ドラとして久しぶりの現代モノとなるため放送前は不安視する声もあったが、安達奈緒子が執筆する繊細な脚本で「良作」と評判になっている。『おかえりモネ』で注目したいのは、主役の永浦百音(清原果耶)の妹・永浦未知を演じている蒔田彩珠だ。

快活な性格の百音と対照的に、未知は堅実派。家業である養殖業を継ぐために勉強に励んでいるが、焦りや頑固な性格から父親(内野聖陽)や祖父(藤竜也)と衝突することもある。百音は震災が発生した「あの日」の想いを抱えながら、別の土地で自分の道を見つけようとするが、未知は生まれた土地で「あの日」を乗り越えようとしていた。

蒔田はクールに見えながら、その眼差しに強い意志を感じさせる演技で「みーちゃん」として生きている。『三度目の殺人』『万引き家族』と是枝裕和監督に連続して起用された彼女が醸し出すリアリティに、視聴者は思わず親目線で見守ってしまう。


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