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UPDATE|2021/08/06

『ドラゴン桜』南沙良と『おかえりモネ』蒔田彩珠、時代を担う若手女優の魅力

南沙良と蒔田彩珠が共演した映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』


南沙良と蒔田彩珠の2人が交わったのが2018年に公開された映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』だ。志乃(南沙良)は吃音のため人前で上手くしゃべることが出来ないが、美しい歌声の持ち主。その歌声に魅せられた加代(蒔田彩珠)は、志乃を誘ってバンド活動を始める。しかし、「お調子者」ゆえにクラスから浮いていた菊地(萩原利久)が加入することで関係性が変化する……。

特殊な状況のように見えるが、誰もが抱えるコンプレックスや劣等感、10代の移ろいやすい心、変えようと動いても続いていく日常が描かれているため、普遍的な青春映画になっている。監督は、『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』など乃木坂46のMVを手掛けている湯浅弘章だ。溶けたアイスが落ちる描写は、『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』と共通している。

蒔田は、「みーちゃん」と同様にクールで意志が強い加代の表面張力ギリギリになっても溢れない感情を見事に演じている。一方、吃音で想いを口に出せない志乃を繊細に演じた南は、終盤、涙と鼻水を流しながら想いの丈を叫ぶシーンで感情を爆発させる。このコントラストが、2人を魅力的な女優に見せた。
志乃と加代が歌う『青空』をバックにキラキラと輝く日々は、あまりにも自然で、蒔田と南の青春も重なっているように見える。またいつか2人が共演して、青春の続きを見せてくれることを願ってやまない。

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