――では、それぞれが演じた役の説明をお願いします。
伊藤 私が演じるハダシは高校の映画部の時代劇オタクです。映画部では落ちこぼれですが、ビート板(河合優実)、ブルーハワイ(祷キララ)という友達と過ごす時間によって自分の気持ちを保っている、そんな子です。
金子 僕が演じる凛太郎は、とにかく映画が大好きで、真っすぐな少年です。
――脚本をもらっての感想は?
伊藤 私の中にもある高校時代の淡い思い出がちょっと思い出される感覚に陥りました。SF、青春、恋愛……いろんな要素が詰め込まれているけど、それらがシンプルにまとまっていて、すごいと思いました。
金子 脚本を書かれた三浦直之さんが主宰している劇団ロロの作品を観たことがあったこともあり、三浦さんらしいなと思いました。ロマンチックで、余白があって。観る人によって感じ方が違うんだろうなと。
――撮影に入る前、松本壮史監督とお話をされたんですよね。
伊藤 お話を聞いたのは2年前でした。題材も決まっていて、ハダシが時代劇ヲタクなので、観ておいてほしいリストをいただきました。他には、特に要望はありませんでした。
金子 僕には、「真っすぐに、爽やかに演じてほしい」と言っていただきました。
――お互いの第一印象は?
伊藤 シャイだなーって思いました。
金子 同じく、シャイだなーって思いました(笑)。