──印象に残った現場エピソードを教えてください。
山田 今日(研究室のシーン)ですね。というのも、伊野尾さんが黒板に(セリフとは違う)文字を書きながらお芝居をしていらして、それが「難しい」と言いながらスタンバイの間、ずっと練習をされていたんです。そういう地道な努力や芝居に真摯に向き合っていらっしゃる姿を間近で見ることができて、今回ご一緒させてもらって本当に良かったなと思いました。
金澤 私は神宮寺さんなんですけど、現場でメイクさんがお水を持ってきてくださった時に神宮寺さんが「いただきます!」と元気に仰って。それから、さーっと飲んだ後に“お寿司をおごってもらった”ぐらいの勢いで「ごちそうさまでした!」って(笑)、“狙っている”とかでは全然なくて、本当に素直に仰ってたんです。お水に対してあそこまで丁寧に「ごちそうさまでした!」と言った人を初めて見たので、驚き過ぎて思わず笑ってしまったのですが、神宮寺さんは「どこがツボなんですか?」と不思議そうな顔をされていて (笑)…たぶん神宮寺さんにとっては日常的なことなんでしょうね。本当に素直で丁寧な方なんだなと思いましたし、楽しい撮影現場の思い出として印象に残りました。
──視聴者へのメッセージをお願いします。
山田 第2話は、針が登場したり、わら人形が出てきたりと、言葉で聞くとおどろおどろしい呪いというものに向き合っていますが、それ以外でも登場人物それぞれの思い、人間関係も複雑なドラマになっています。呪いというものが人と人との関係性にも影響を及ぼしていく。怪異の要素もありつつ、そういった人間関係も見どころになっていますので、楽しんで見てもらえたら嬉しいです!
金澤 このドラマは怪異に対する「現象」と「解釈」がすごく重要なテーマになってきます。でも解釈の仕方は人それぞれ。日常にもある“歪んだ解釈”が何を引き起こしてしまうのか。見ている方にもご自分の物語として感じてもらえるよう、台本のテーマを杏奈ちゃんや伊野尾さん、神宮寺さんたちキャスト皆でお芝居として昇華できたと思うので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思っております。
山田と金澤が演じる“山崎姉妹”が登場する第2話「わら人形の怪」は、今週土曜の8月14日23時40分から東海テレビ・フジテレビ系で放送される。
◆第2話あらすじ(8月14日放送)
尚哉(神宮寺勇太)の過去と特殊能力を知りながら「助手をやってほしい」と告げる高槻(伊野尾慧)。戸惑いつつも断り切れない尚哉の前に、早速次の調査依頼が。大学の陸上部エース・山崎綾音(山田杏奈)の姉・琴子(金澤美穂)が研究室を訪れ、妹が誰かに呪われていると語る。無数の針が突き立てられた藁人形が見つかったのだ。針の呪いで記録が伸び悩んでいる綾音。陸上部の同期・細木まりな(喜多乃愛)らは綾音の才能を妬んでいるという。そんな中、尚哉は古書店で怪しい男(吉沢悠)に出会い…。