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UPDATE|2021/08/12

ドラマ『お耳に合いましたら。』伊藤万理華が魅せる“ダンス”のような演技力とそのルーツ

ドラマ『お耳に合いましたら。』(テレ東系)

2017年に乃木坂46を卒業し、現在は女優として活動している伊藤万理華。グループ在籍時、表現力豊かなダンスで多くのファンを魅了してきた彼女だが、女優としてもその片鱗を見せている。伊藤万理華が人を惹きつける理由とは一体何なのか? 過去作品を紐解きつつ、その魅力を紹介する。

【関連写真】『サマーフィルムにのって』伊藤万理華&金子大地 撮り下ろしショット

放送中のドラマ『お耳に合いましたら。』(テレ東系)で「見つかった」と言われているのが、主演の高村美園を演じる元乃木坂46の伊藤万理華だ。
『お耳に合いましたら。』は、美園がチェーン店グルメに関するポッドキャスト番組をはじめたことで人間関係に変化が起きていく作品で、伊藤は嘘のないセリフ回しと万華鏡のような表情で美園を演じている。何より好きなものを「好き」と語るシーンのチャーミングさが素晴らしい。

伊藤を「見つけた」人は、乃木坂46公式YouTubeチャンネルで公開されている『はじまりか、』という映像をぜひ観て欲しい。
すでにたどり着いている人も多いと思うが、乃木坂46のCDには、特典映像として各メンバーを主人公にしたショートムービー“個人PV”が収録されていることがあり、『はじまりか、』はその個人PVの発展型だ。

伊藤は個人PVで、柳沢翔(『ポカリスエット』CMなど)、湯浅弘章(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』など)、山岸聖太(『スーパーマリオブラザーズ』35周年CMなど)といった監督たちと組んで傑作を連発し、「個人PVの女王」と呼ばれるようになった。
『はじまりか、』は、個人PV『まりっか’17』などを手掛けた福島真希監督による作品で、2017年にグループ卒業を控えた伊藤が開催した「伊藤万理華の脳内博覧会(2017年10~12月)」の京都会場・北野天満宮限定で上映された後にYouTubeで公開された。

伊藤が「乃木坂46での自分史」を歌い踊りながら乃木坂駅周辺を移動して、オーディション会場でもあったソニー本社に到着する内容で、『はじまりか、』を観れば彼女のアイドル人生と飛び抜けた表現力の“さわり”を知ることができるはずだ。
ちなみに、「『はじまりか、』以上の作品はもうできないんじゃないか」と思った福島は、伊藤の乃木坂46卒業を機にCM監督をやめて、現在は香川県・直島に住む専業主婦だ。

筆者も『はじまりか、』を観るために北野天満宮に足を運んだひとりだ。個人的に、乃木坂46卒業後の彼女に望んでいたのは、「メジャーシーンで活躍してほしい」、そして、「誰も見ていないところでもいいから踊っていてほしい」だった。


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