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UPDATE|2021/08/16

声優・斉藤朱夏が語る25歳の想い「楽しかったことや辛い日々、その全部があって今の私」

撮影/荻原大志


――また全ての楽曲が、斉藤さんの熱い想いをシッカリ受け止めた曲ばかりで、ステキですよね。

斉藤 私の楽曲はハヤシケイ(LIVE LAB.)さんが多く手掛けてくださっていて、ケイさんと相談しながら作る機会が多いんです。私が「今こう思っています」という話をものすごく長い時間をかけて話して、ケイさんはその気持ちを受け止めてくださるので、私の真っ直ぐさがダイレクトに楽曲にでていると思います。結果的にデビュー作『くつひも』から感情剥きだしの曲が私の楽曲の特徴になりましたね。

――歌詞は基本ポジティヴなのですが、ただ前向きではなく、間にものすごい葛藤が込められていますよね。

斉藤 私の楽曲は、何もできない自分への「悔しい」という感情が込められているものもあって。レコーディング中は思うように歌えず、悔しくなって「もうムリです~!!」とバンバン泣くし、バンバン弱音を吐いていて(笑)。けど、何もできない自分を諦められない私がいて。そうした“負けっぱなしで終われない!”精神が全ての楽曲に込められているから、全部生きる力全開!な曲なんですよね。

――その生きる力全開!ぶりが、8月18日に発売される1stフルアルバム『パッチワーク』に見事込められていますね。

斉藤 『パッチワーク』は、25歳という節目のタイミングで発売されると決まり、改めてこれまでの私の歩みを振り返ったんですよ。そこには楽しかったことや、思い出したくない辛い日々……様々あって。その全部があって今の私はいるなと思った瞬間、0歳から24歳までの私の過去・現在・未来を詰め込みたくなったんです。これは私だけでなく、きっと他の方も一緒だと思います。様々な過去の出来事一つひとつを紡いで今があって、その今から未来へと向かって行くんだよという想いを、曲やタイトルに込めました。

――聞き終えるころには斉藤さんに背中を押された気持ちになりました。

斉藤 私、この世界に入る前にたくさんのオーディションを受けては落とされての苦い日々を過ごしてきて(苦笑)。けど、そうした躓きがなければ人生はつまらないなあ~と思うんです。傷ついた瞬間もあったけれど、その傷に貼ってきた絆創膏を見るたびに「私は生きている」と実感できました。なので『パッチワーク』を聞いてくださった皆さんに、過去の全てを肯定して、この先の未来へと走り出してもらえたら嬉しいです。

▽さいとう・しゅか
8月16日生まれ、埼玉県出身。身長151センチ。A型。2016年に『ラブライブ!サンシャイン!!』渡辺曜役で声優デビュー。Aqoursメンバーとして活動。2019年にはミニアルバム『くつひも』でソロデビューも果たした。公式ファンクラブは「しゅかランド」。ライブの前に必ず食べるのは納豆+卵かけご飯。
Twitter:@Saito_Shuka
公式HP:https://www.saitoshuka.jp/

▽1st Album『パッチワーク』(SACRA MUSIC)8.18 Release
メジャーデビューミニアルバムより『くつひも』、1stシングル曲『パパパ』、2ndシングル曲『セカイノハテ』のほか新曲も多数収録された斉藤朱夏の1stアルバム。

【後編はこちらから】声優・斉藤朱夏が語るこれから「25歳から先の私は、より自分を愛してあげられる私でいたい」
AUTHOR

田口 俊輔


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