日本の大みそかといえば『NHK紅白歌合戦』だよね。実はボクもこの番組の大ファンで、メガデスに在籍していた頃から毎年見てるんですよ。まあ、周囲からは「マーティ、なんでそんな番組見てるんだ?」って突っ込まれてましたけど……。いいじゃんねー、好きなものは好きなんだから!
というわけで、2014年の年末に発売された最新刊の『月刊エンタメ2月号』に掲載した「もしボクが紅白のプロデューサーだったら、どんなステージを作るか?」と勝手に妄想したものを公開したいと思います。今回は、ページの制限のない完全版! もちろん、出演するのはアイドル・オンリー。題して『マーティ・フリードマン・プレゼンツ アイドル紅白歌合戦2014』です!
【マーティのアイドル紅白歌合戦セットリスト】
1曲目 AKB48『前しか向かねえ』
2曲目 HKT48『桜、みんなで食べた』(※マーティ参加)
3曲目 私立恵比寿中学『ハイタテキ!』(※TAKUYA参加)
4曲目 モーニング娘。’14『時空を超え 宇宙を超え』
5曲目 ℃-ute『I miss you』(※マーティ参加)
6曲目 アップアップガールズ (仮)『(仮) は返すぜ☆be your soul』
7曲目 BiS『FiNAL DANCE』
8曲目 BABYMETAL『悪夢の輪舞曲』(※メシュガーのギタリスト参加)
9曲目 でんぱ組.inc『ちゅるりちゅるりら』(※マーティ参加)
10曲目 ももいろクローバーZ『泣いてもいいんだよ』(※マーティ & KISS参加)
1曲目 AKB48『前しか向かねえ』
トップバッターは、もちろん、この人たち。AKB48! 曲は『前しか向かねえ』なんてどう?
この曲って2000年代の頭くらいに日本で流行っていた、メロコアの味があるよね。ハイスタンダードや横山健、モンゴル800あたりの曲を思い出させる。しかもコーラスには「オイ! オイ!」っていうロックっぽいコール&レスポンスが入ってるからね。これが1曲目だったら、会場のみんなが最初から確実に盛り上がってくれそうな気がする。
そういえばこの曲って、大島優子ちゃんの卒業ソングでもあったよね。ここは彼女にひとつお願いをして、2コーラス目からステージに登場してもらおう! まさしく一夜限りの夢の復活劇。この展開、ファンは超喜ぶだろうな~。視聴率も取れそうな気がする(笑)。
2曲目 HKT48『桜、みんなで食べた』
そして2曲目はAKBグループつながりで、HKT48。曲は『桜、みんなで食べた』にしましょう!
実はボク、HKT48のライブにギタリストとしてゲスト出演したことがあるんだけど、そのときは曲と曲のつなぎでギターソロを弾いただけだったんですよ。どうせならこの曲をバッキングも含めて丸々1曲演奏をしたかったね~。なので、ここでその夢を叶えさせてください!
ボク、この曲が本当に好きなんだ。前にも書いたけど、AKBグループの楽曲には「印象的なシンセサイザーのイントロ」、「8ビートのドラム」、「ハッピーな歌メロ」、「ファンが合いの手(声援やヲタ芸)を入れやすい曲構成」というお約束があって、これが超ツボなんですよ。
このスタイルは世界中探して見ても、日本くらいしか残っていないからね。本当、こういう曲を弾きたくてボクはこっちに移り住んだようなものですから。
ちなみに以前このコラムで、HKT48『控えめI love you ! 』のギターソロがすごいっていう話をしたじゃん? この連載のスタッフが調べてくれたんだけど、このギターを弾いていた人は堀崎翔さんっていう人なんだって。実は彼、この『桜、みんなで食べた』でもギターを弾いているらしい。彼もちょっと出演してもらおうかな……。
というわけで、『マーティ・フリードマン・プレゼンツ アイドル紅白歌合戦2014』のセットリスト解説は次回も続きます。お見逃しなく!
(構成・文/尾谷幸憲)