FOLLOW US

UPDATE|2021/08/19

ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』撮影レポート、大自然の中、伊野尾&神宮寺が見せた新たな一面

東海テレビ・フジ系「准教授・高槻彰良の推察」写真①④(左から)山村肇(冨田佳輔)、深町尚哉(神宮寺勇太)、高槻彰良(伊野尾慧)、生方瑠衣子(岡田結実)

完全記憶力を持つ民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧/ Hey! Say! JUMP)と、人の嘘がわかる大学生・深町尚哉(神宮寺勇太/ King & Prince)の凸凹バディによる謎解きミステリー、オトナの土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』。先週土曜8月14日の第2話「わら人形の怪」では女性同士の嫉妬が怪異を引き起こしたのだが、そのドロドロ感はさすが昼ドラの東海テレビ。「生々しい関係性の女子たちが一番怖い」とドラマファンが早くも「今期一番好き!」と注目し始めている。

【写真】伊野尾&神宮寺の新たな一面も、『准教授・高槻彰良の推察』撮影風景

8月21日(土)放送の第3話では、高槻が運営するサイト【隣のハナシ】に1本の動画が届き、鬼伝説が残る村に高槻たちは調査に向かうことに。そこで、額に穴が開いた髑髏が出るわ、毛皮を羽織り猟銃を手にした異様な姿の老人(久保酎吉)が怒鳴り込みに来るわ、無表情で赤子を抱いた女(奥村佳恵)が現れるわと、急に横溝正史的世界観をぶっこんでくるさすがの土ドラワールド。

ちなみに、その老人を演じる久保は、本作と同じオトナの土ドラ枠『その女、ジルバ』のブラジルパートで、池脇千鶴演じるジルバ夫妻の財産をだまし取った義兄・賀太郎役。赤子を抱いた女を演じる奥村は、9年前の昼ドラ『赤い糸の女』で主役の三倉茉奈につきまとう謎の女・芹亜役を演じていた。そんな東海テレビと縁の深い役者がゲスト出演する第3話では、洞窟が重要な場として登場。今回は、そのロケ風景や、伊野尾・神宮寺・吉沢の撮影秘話をレポートする。

     *     *     *

6月初旬、その日は晴れで気温は24℃と半袖の服で十分快適なロケ日和だったが、洞窟の中に入ると一気にひんやりとした空気を感じた。数日前の雨のせいで頭上のそこかしこの岩から水滴が落ち、足元がぬかるんでいる。この洞窟は不思議な形状をしていて今回、撮影のメインとなる場所は上部が円形状に空いているため、内部でスモークを焚くと、上空から差し込む光が幾筋も見えて、幻想的な映像美が作り出される。そこに伊野尾演じる高槻が本番用の衣装で現れたのだが…あれ?高槻先生の衣装がいつもの紺色ベースの英国風スーツじゃない!?

それについてスタイリストに話を聞くと「アウトドアのシーンなので今回はちょっと変わったものをと思い、スポーツ用ニッカポッカを選びました。ニッカポッカというと建築現場をイメージされる方も多いと思いますが、元はニッカーボッカーズと言って、ゴルフや登山の正装だったこともある伝統的スタイル。高槻はいつもスタイリッシュ系のオーダースーツを着ていますが、今回は英国クラシカルの雰囲気は残しながらも、少し可愛い系に振ったスーツです」と教えてくれた。

この日、撮影したシーンは、高槻が調査のため3メートル超の脚立に登っていると“ある事”が起きて落下。下にいた尚哉が慌てて高槻を受け止めようとする、という場面だ。岩でゴツゴツする地面にマットを敷き、安全を管理するスタッフも入れて、入念な確認作業を進めていく。脚立に登った伊野尾に、スタッフが「大丈夫ですか?」と声をかけると「気持ちいい!」と余裕の一言を返す伊野尾。そして監督に「落ちる時、顔は少しカメラ側に向けた方がいいですか?」と質問し、まずは、その方向でやってみることに。マットがあるとはいえ実際に落下し、それを受け止める伊野尾と神宮寺に怪我があってはいけない。スタッフに緊張感が走る中、カメラが回り、いよいよ本番。

神宮寺を信頼し脱力した状態でフワリと落ちてくる伊野尾、そしてその伊野尾を受け止め一緒にマットに倒れこむ神宮寺。一連の演技が終わり、カットがかかると監督が神宮寺に「今、カメラ目線したでしょ?」とニヤリ。一発勝負のシーンだからこそ、神宮寺はきちんとカメラの位置を確認して演技していたのだ。そんな神宮寺にだからこそ、安心して身をゆだねた伊野尾。二人の信頼関係が垣間見えた瞬間だった!

RECOMMENDED おすすめの記事