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UPDATE|2021/09/16

工藤里紗、13年ぶりのグラビア復帰 今振り返るデビュー直後の栄光と葛藤「このままでは崩れる」

撮影/松山勇樹

2004年にデビューし、持ち前の癒やし系スマイルでグラビアイドル、女優として人気を博した工藤里紗。そんな彼女が13年ぶりとなるイメージDVD『return~ただいま~』でグラビア復帰を果たした。正式に休業していたわけではないものの、表舞台に姿を見せる機会が少なくなっていた工藤は「みんな忘れてるんじゃないの」と戸惑いながらも、久しぶりのオファーに喜びを覚えたという。かつて多くの人々を魅了した彼女が、この13年間なにを感じ、どう過ごしてきたのか。輝かしい活躍の裏で胸に秘めていた思いを聞いた。

【写真】「水着を着たの自体13年ぶりです」笑顔で語る工藤里紗の撮り下ろしカット【9点】

──『return~ただいま~』は、13年ぶりのDVDとのこと。久しぶりのグラビア撮影はいかがでしたか。

工藤 30代になって初めてのDVDだし、普段は水着を着ないので、そもそも「水着が似合うのか」とすごく心配でした。でも、撮られることは昔から好きだったので「楽しみかも」とも思って、そこからトレーニングを楽しみながらやっていました。

──驚きもあったのでしょうか。

工藤 もちろん驚きました。「やっていいんだ。みんな忘れてるんじゃないの」という感覚で、覚えていてもらっているとも思っていませんでしたね。すごくびっくりしたけど、うれしいほうが勝っていました。

──8月1日に行われた発売イベントでは「休業していたわけではない」とおっしゃっていましたよね。この13年はどういう期間だったのでしょうか。

工藤 活動が少なくなる前に感じていたのは、「実力不足」ということ。それに、自分の心が持たないと思ったんです。もっとなにかを得なきゃ、このままでは崩れる、と。なんの覚悟もないまま出てきてしまったので、デビューしてすぐにそう感じていました。「休まなきゃ」というわけではないんですが、なにか得るものを得ようと、実行に移したのが10年前くらいでしたね。

──工藤さんはデビュー直後から大活躍されていた印象です。

工藤 実は、デビューの前からテレビ番組と雑誌が5社くらい決まっていたんですよ。本当に苦労知らずでした。だからその後に夢も目標もなくなって、だけど自分の心は足りていないような状態で「どうしよう」という感じ。だからこの期間で色々なことを勉強して、心を取り戻したような感覚です。今は楽しめるようになりました。

──10年前というと、AKB48などのアイドルグループがグラビア雑誌の表紙を飾るのが増えてきた頃かと思います。

工藤 そうですよね。私はその頃、危機感というより「私の番を降りられるんだ」と思っていました。私の中ではほぼ限界だったので、人生をやり直したいというような感覚でしたね。
AUTHOR

山田 健史


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