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UPDATE|2021/10/07

カンニング竹山が語る50歳超えても単独ライブをやり続ける理由「裸のスキャンダルが転機」

カンニング竹山 撮影・西邑泰和

カンニング竹山が2008年から続けている、テレビではできない笑いに挑戦する単独ライブ「放送禁止」シリーズ。最新作『放送禁止2021 in中野サンプラザ』が10月13日(水)に中野サンプラザで開催される。最初はチケットが売れなかったという当ライブが、回数を重ねて伝説と呼ばれるまでになるまでの経緯、そして「芸人」として毎年ライブを開催する意義について話を聞いた。(前後編の前編)

【写真】単独ライブ「放送禁止」への思いを語るカンニング竹山

――2008年から始まった単独ライブ『放送禁止』は、放送作家の鈴木おさむさんの言葉がきっかけということですが。

竹山 14年くらい前に(相方が亡くなって)1人で活動し始めた頃、おさむさんの舞台に客演で出て。その半年後、おさむさんから六本木のバーに呼ばれて、「今、心に穴が開いてるでしょ。ライブやりませんか?」と言われたんです。

カンニングというコンビがいきなりバーッと売れたときは、「パタッと仕事がなくなっても、(相方の)中島とどこかの地方に行ってみかん箱の上で漫才すれば食えるから」という気概があったけど、中島が亡くなったことで状況が変わって。俺1人で出ていたネタ番組にも、中島が亡くなったら呼ばれなくなったんです。

そんな状況なのに、バラエティ番組で忙しい日々を送っていたから、心の中にぽっかり穴が開いてる状態で仕事をして、自分が何者かわからなくなっていた。だから、おさむさんの言葉にビックリしました。

おさむさんが「いまバラエティ番組で求められているのはいいことだと思うけど、10年、20年先のことを考えて、今から竹山が芸を見せる場所を作りたい」と言ってくれたんです。ただ、その時は断りました。カンニングの単独ライブをやっていたとき、俺はネタに集中して、中島が裏方として動いていたので、1人で表も裏もやらなきゃいけないと考えたらしんどいなと思って。

ただ、おさむさんから声をかけられた翌日から、そのことばかり考えるようになったんです。翌年の正月休みに後輩とウチの奥さんと石垣島に行って、昼間にボーッと海を観ていたとき、ふと「逃げちゃダメだ!」と思い立って、気づいたら「やっぱりライブをやりたい」とおさむさんに電話していました。


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