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UPDATE|2021/10/09

四千頭身・後藤が語る友達「地元の奴らに“変わったな”って思われるのが嫌なんです」

撮影/西邑泰和


――芸人の方は普段からお笑いの話をするものなんですか?

後藤 するもんじゃないですかね。ただ、加賀君もあんまり話さないですね。2人で「次の誕生日は何が欲しい?」みたいな話をしています。

――ブレイクしているのに後藤さんはザ・芸能人みたいなところがないですし、調子に乗っている感じが一切しないですよね。

後藤 調子に乗ってますよ。ただ芸能人特有のノリが、あまり好きではないんです。偽名を使ったりしないし、出前も玄関で受け取りますし。あと何でしょう……。野球もチケットを買って入ります。昨日、ロッテの試合を観に行ったんですけど、もしもロッテの選手にチケットを取ってもらって行ったら、負けたときに何て言ったらいいか分からなくて。こっそり行けば、活躍した試合は「あの試合、観に行ってたけどすごかったね」と言えるし、その選手が大炎上して負けた試合だったら観てなかったことにもできるし。

――いわゆる芸能人パワーみたいなのはあまり使いたくないと。

後藤 そうですね。地元の奴らに「変わったな」って思われるのが嫌なんです。だから地元のお友達と遊ぶときも、僕が住んでいる三茶のタワマンに来てもらうのではなく、埼玉のお友達の家に電車で行きます。

――『これこそが後藤』には三茶愛を綴ったエッセイもあります。

後藤 三茶好きでねえ。でも今はたまに行けばいいかなって感じで、一刻も早く引っ越したいんですよ。

【前編】四千頭身・後藤が語るトリオ漫才「3人になったのは断れなくて、今でも2人の方がネタは書きやすい」はこちらから

【後編】四千頭身・後藤「お笑いの道へ入ったのは流されて、当時好きだったのはあばれる君でした」はこちらから

▽『これこそが後藤』(講談社)
四千頭身・後藤拓実初のエッセイ集。テーマは「移動中後藤」「早起き後藤」など身の回りのことや、「小学生後藤」「三茶後藤」など生い立ちや住まいのこと、「第七世代後藤」や「後藤が好きだったお笑い」などお笑いのことまで多岐にわたる。俳優のムロツヨシ、作家の武田綾乃との対談も収録されている。お母様・後藤照恵さんによる推薦文にも注目。
AUTHOR

猪口 貴裕


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