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UPDATE|2021/10/15

ハライチ岩井が語るコロナ禍の芸人「YouTubeをバカにしてたやつほど、今熱心にやってる」

岩井勇気 撮影/西邑泰和

文芸誌『小説新潮』での連載をまとめたエッセイ集の第2弾『どうやら僕の日常生活はまちがっている』(新潮社)を上梓した、ハライチ岩井勇気。その観察眼と毒っ気で独自のポジションを築く異能の芸人が語る「お笑い」、そして仕事とはーー。取材ラッシュ疲れの愚痴も溢れるド直球インタビューをここに掲載する。(前編後編の前編)

【写真】新作エッセイが大ヒット中のハライチ・岩井勇気

──『どうやら僕の日常生活はまちがっている』を拝読させていただきましたが、映画を観るのにそれまで未見の『寅さん』をわざわざ選んだり、謎のセルフ・ラブ・ヨガ教室にひとりで行ったり……、めちゃめちゃアクティブに動かれていますよね。

岩井 そうっすね。単純にやんないと何にも生まれないですし、基本、文句はやってから言おうと思ってるんで(笑)。それに、もともと休むのもあんまり好きじゃないし、寝るのもそんなに好きじゃない。できることなら、寝なくていい身体になりたいくらいですからね。

──ボーッとする時間があるなら、何かをして過ごしたい、と。

岩井 何もしないのは、苦手ですね。このあいだまで「何日か休み欲しいなぁ」とか思っていたんですけど、よくよく考えたら諸々の仕事を片づけるために休みが欲しいってだけで、本当の意味での“休む日”が欲しかったわけでは全然なくて。

以前仕事でハワイに行ったときも、けっこういいホテルに部屋を取ってもらったんですけど、昼間の空き時間に窓開けて、海見て、うわーってなりながらゴロゴロして、「どうやらこれがハワイの過ごし方のいいところらしい」ってひとしきりやったら、やっぱりすぐに「合ってないな」って思いました。初めてなのに楽しくないわ、帰りたいなって(笑)。


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