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UPDATE|2021/11/19

仲村トオル&斎藤工が14年ぶりに映画で共演「初対面は“気になる”出会い方でした」

仲村トオル・斎藤工 撮影/西邑泰和



――他の媒体のインタビューで、仲村さんは「斎藤くんに抱きしめられるシーンは覚えてない」と仰っていたのを読んだのですが、それだけ役に没頭していたということですか?

仲村 今回は、自分の担う部分量が多かったこともあって、万田監督に言われた通りに貴志という役柄を動かすことに懸命になっていて、自分自身で何かを見たり、感じたりする瞬間が少なかったんじゃないかなと。あとは単純に撮影が楽しかったんでしょうね。僕は不安だった瞬間のこととか、ヤバいなって思った瞬間のことは覚えているタイプなので、本番中の記憶がほとんどないというのは、そういうことなのかなと思います。

――斎藤さんは初めての万田監督の演出はいかがでしたか?

斎藤 トオルさんが別の取材で「振付」と仰っていたんですが、歌舞伎や能や狂言に近い気がしました。ロベール・ブレッソンや、最近で言うと濱口竜介さんの作品に通じるものを感じましたね。

――どの監督も厳粛なショットが印象的な作風ですよね。

斎藤 俳優は自分のやりやすい演技に引き寄せてしまいがちですが、それを万田組でやってしまうと、どこかでお芝居を勘違いしている自分が露わになっていくような気になってしまうんです。そこで自然と演技ではない普段の自分の呼吸に寄せていくんですけど、イニシアティブが万田さんにあるから、意識せずとも万田組のキャラクターになっていくんですよね。

かといって万田さんが俳優を好きに動かすのではなく、コックピットから見守って微調整をしてくださるような感覚でした。トオルさんを演出されている万田さんを目の前で見たら、絵の具の色の出し具合を、それぞれのキャラクターで調節している感じがして面白かったですね。(後半へ続く)

【後編はこちら】仲村トオル&斎藤工が“悪女”ヒロインを語る「プライベートでは近付きたくないですけど…」


▽『愛のまなざしを』大阪での舞台挨拶が決定

日時:11月20日(土)

テアトル梅田
1 回目 9:45 の回 上映後
2 回目 12:15 の回 上映前
登壇 :仲村トオル、万田監督(予定)

イオンシネマ シアタス心斎橋
1 回目 12:30 の回 上映後
2 回目 15:10 の回 上映前
登壇 :仲村トオル(予定)

仲村トオル/ヘアメイク:宮本盛満 スタイリスト:中川原 寛(CaNN) 
斎藤工/ヘアメイク:くどうあき、スタイリスト:yoppy(juice)、ジャケット・シャツ・パンツ: Blanc YM / ブラン ワイエム 参考商品
ブランドお問い合わせ:TEENY RANCH / ティーニーランチ 東京都渋谷区神宮前2-19-16HT神宮前ビル5F TEL 03-6812-9341
AUTHOR

猪口 貴裕


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