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UPDATE|2021/11/19

仲村トオル&斎藤工が“悪女”ヒロインを語る「プライベートでは近付きたくないですけど…」

仲村トオル・斎藤工 撮影/西邑泰和

現在絶賛公開中の映画『愛のまなざしを』で共演している、仲村トオルと斎藤工。本作は、カンヌ国際映画祭にてW受賞した『UNloved』、比類なき傑作『接吻』に続き、強烈な自我を持つ女性を軸に狂気ともいえる愛を描いてきた鬼才・万田邦敏監督が描く愛憎サスペンス。万田監督とは3度目のタッグとなる仲村トオルと、万田作品には今回初出演する斎藤工に、共演にあたり、互いの印象や万田監督について、語ってもらった。(前後編の後編)

【前編はこちら】仲村トオル&斎藤工が14年ぶりに映画で共演「初対面は“気になる”出会い方でした」

【写真】14年ぶりの共演となる仲村トオル&斎藤工

――『愛のまなざしを』は仲村さん演じる精神科医の貴志が、モラハラの恋人に連れられてやってきた患者の綾子(杉野希妃)に翻弄され、やがて互いに堕ちていくサスペンス作品です。綾子は亡くなった妻(中村ゆり)のことを忘れられない貴志を自分のものにするために残酷な嘘を重ねていく、いわゆるファム・ファタールですが、綾子のようなキャラクターにどういう印象を持ちましたか?

仲村 プライベートでは近付きたくないですけど……(笑)。ただ、この映画の登場人物に対する印象は少しずつ変化していて、綾子に関しては可哀そうな女性だなというのが今の感想です。目の前に現れたハードルを強く蹴りすぎてケガをして、それが傷になって生き方に反映されてしまうけど、それに自分では気づいていない。愛情に近いような同情を何となく抱いていますが、遠くにいる存在だから、そう感じるんでしょうね。

斎藤 僕も同じ意見ですね。付き合っているとかさぶたが増えそうだなと(笑)。ただ、あくまで僕の想像ですけど、綾子のような側面は女性ならば誰しもあって、それは普通だと異性に見せないようにするもので、その概念の集合体が綾子のような気がするんです。だから綾子のことを理解できないという方ほど、実は自分の中に綾子が潜んでいるんじゃないかと思わせるようなシンボリックなキャラクターですね。

AUTHOR

猪口 貴裕


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