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UPDATE|2021/12/11

櫻坂46 日本武道館で1周年ライブ、守屋茜と渡辺梨加はラストステージ【写真32点】

「櫻坂46 1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」


その後は「美しきNervous」や「半信半疑」「それが愛なのね」といった、先の全国ツアーでも披露されなかった楽曲を含む攻めの構成で、ライブはノンストップで進行。曲間には恒例となったダンストラックも用意され、個々の技量の高さや息の合ったフォーメーションで観る者を魅了し続ける。また、「ブルームーンキス」や「思ったよりも寂しくない」は天井から大型の球体型照明が登場し、前者では青い月、後者ではキャンプファイヤーの役割を務めるなど、この日ならではの演出に一役買った。さらに、9日公演では披露されなかった「Microscope」も飛び出し、多幸感の強いパフォーマンスを展開していった。

ライブ中盤では、前日の公演でユニット名が“ふたりな”であることを明かした井上梨名&松田里奈が、ユニット曲「On my way」を元気一杯に歌唱したかと思えば、3rdシングルのBACKSメンバーは小池美波がセンターを務める「ソニア」を全力で歌い踊り、「無言の宇宙」ではセンターの渡邉理佐を中心に唯一無二の空気感が作り上げるなど、緩急に富んだ構成で観客を惹きつける。さらに、9月より休業中だった小林由依がサプライズ登場すると、会場の熱気は急上昇。黒いシャツ&パンツに白いジャケットという出立ちの小林は遠藤光莉&藤吉夏鈴とともにユニット曲「ジャマイカビール」をパフォーマンスし、会場は歓迎モードに包まれた。その後のMCでは、小林が「お久しぶりです。このライブから少しずつ復帰して、櫻坂の2年目と一緒に私もスタートできればと思っています」と挨拶すると、客席から祝福の拍手が沸き起こる。

ライブもいよいよ佳境へ。ステージ床からリフトアップで登場した森田ひかるをセンターに据えた「Dead end」で一段高いギアが入ると、メンバーが中心の藤吉に糸を絡ませるパフォーマンスが印象的な「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」、山﨑天の「皆さんがいたから、今私たちはここに立てています。これからも一緒に坂道を駆け抜けてくれますか?」というメッセージが胸を打つ「Buddies」と、クライマックスにふさわしい楽曲が続く。その後、菅井のナレーションとともにこの1年間を振り返る映像を経て、1stシングル時の衣装に身を包んだメンバーが「Nobody’s fault」を歌唱。この日のパフォーマンスからはかつてないほどの頼もしさが伝わり、櫻坂46がグループとして早くも成熟し始めていることが窺えた。

そして、ライブ本編のラストには最新シングル「流れ弾」を用意。ここでは小林も加わり、MV撮影以来となるフルメンバーでのパフォーマンスが実現した。センター田村保乃の鬼気迫る表情とダンス、その彼女を取り巻くメンバーの圧倒的な存在感など、一瞬たりとも目が離せない瞬間の連続で、1年間の経験の積み重ねが最良の形で発揮されたこの日の「流れ弾」で過去最強のパフォーマンスを見せつけ、ライブ本編は終了。最後はメンバー全員がステージに勢揃いし、階段上でローマ数字の「I」から「II」へ変化する整列を見せ、活動2年目への期待を高めてステージをあとにした。
櫻坂46

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