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UPDATE|2021/12/16

元つばきファクトリー・小片リサ、ソロとしての第一歩「16ビートを“刻まない”ことに苦労も」

小片リサ 撮影/荻原大志

2015年から2020年までつばきファクトリーとして活躍、2021年6月からはソロアーティストとして活動を始めた小片リサ。12月15日には最初の一歩となるカバーアルバム『bon voyage!〜risa covers〜』をリリースする彼女に、聞きどころやソロとしての意気込みを聞いた。

【写真】ソロとしてリスタート、小片リサの撮りおろしカット【10点】

──まず、『bon voyage! ~ risa covers ~』の聴きどころを教えてください。

小片 全11曲のカバーアルバムで、私にとってソロ歌手として出発点となります。収録されている楽曲はジャンルや発表された時代が幅広く、どんな世代の方でも1曲は知っているのではないかと思います。あと最近はシティポップが世界的なブームになっていますよね。今回の『真夜中のドア~stay with me』もその流れの中で注目されている楽曲ですし、他にも『雨音はショパンの調べ』や『愛が止まらない~Turn it Into Love~』といった海外で有名な曲が収録されているんです。なので、日本以外の国の方にもアピールできたらなと考えています。

──往年の名曲をカバーするにあたって苦労したことはありましたか?

小片 ハロー!プロジェクトにいると16ビートを刻むことを徹底して教えられるので、その違いに苦労しました。特に私の場合、ハロプロに入る前の小学生のうちからナイスガールトレイニーでつんく♂さん特有の16ビートを叩き込まれましたので。そういう意味で言うと、今回の収録曲でも『SEXY』などは今まで取り組んだことがない表現だったから勉強になった部分はすごく大きかったです。

──つばきファクトリーの『ふわり、恋時計』もカバーと言えばいいのでしょうか? 再びレコーディングされていますね。

小片 ソロとして活動していくことになったのに、グループ時代の曲ばかりやるのは違う気がするんです。でも今までやってきた曲の中でも、自分が得意としている表現は伸ばしていきたいんですよね。『ふわり、恋時計』はレコーディングしたときからしばらく経っているし、その間に私の歌い方もだいぶ変わったんですね。なので今回は「今、自分が表現するんだったらこうします」という解釈を入れてみました。「成長したな」と聴いている方に感じていただけたらうれしいです。

──『bon voyage! ~ risa covers ~』は、小片さん特有の切ない歌唱法が随所に炸裂している点も新鮮でした。これは相当意識したんですか?

小片 そうですね。「歌手として自分の持ち味はなんだろう?」と考えたとき、「儚い声だね」と言われることが多かったので。私も小学生でマイクを持ち始めたときは、儚い歌手になろうなんて考えていなかったし、むしろ元気いっぱいの可愛いアイドルになるつもりでした。4人時代のスマイレージ、いわゆる「4スマ」に憧れていましたしね。だけどつばきファクトリーとして活動していくうちに「自分はこういう方向性の方が光るのか」と徐々に気づいていったんです。なので、特にこの2~3年は自分でも意識してアンニュイな雰囲気を出すようにしていました。

CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/荻原大志


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