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UPDATE|2021/12/30

クロちゃんが“激動の2021年”個人的ベスト3を発表「『水ダウ』引越ドッキリで家賃29万円に」

クロちゃん 撮影/松山勇樹



3・大仁田厚との電流爆破マッチと電撃和解

大仁田厚とは矢継ぎ早にいろんな出来事がありましたね。最初は2020年8月に「としまえん」でやった電流爆破路上デスマッチ。その年末はスカイツリーで再び電流爆破マッチ。このときは僕がフォールを奪って勝ちました。

そして今年8月には川崎で対戦して完敗。さすがにこれで物語は終わったかなと思ったんです。そうしたら大仁田から唐突に軍団入りを提案されて、流れで仲間になることになりましてね。あのときは「“ニタクロ軍団”と“クロニタ軍団”、どっちを選ぶんじゃ!」って二者択一を迫られ、「その2つなら、語呂的にクロニタ軍団ですかね」って返答しただけですから。完全にハメられましたよ。

大仁田厚と絡むようになって感じたのは、やっぱり嗅覚に優れた人ではあるんです。「面白いことをしてやろう」「観客の度肝を抜いてやろう」というアンテナをすごく張っている人だから、ジャンルを超えて認めざるをえない部分は多い。

たとえば最近DDTプロレス後楽園大会でこんな出来事があったんです。まず高木三四郎社長が1対3のハンディキャップマッチでフェロモンズと対戦。そこで試合に破れた。高木社長はクロニタ軍団の一員だから、大仁田、そして僕が救出に駆けつけてフェロモンズ3人を蹴散らした。ここで大仁田のマイクですよ。当然ビシッと大会を締めてくれるかと思いきや、いきなり最後に「おい、クロ! 最後はお前だ」ってムチャ振りしやがって……。「え〜!?」ってア然としましたよ。

お笑いでもそうなんですけど、僕はそういう段取りにないことをするのが大嫌いなんです(笑)。団長(安田大サーカス)は逆にそういうアドリブみたいなのを好むタイプで、そこは真っ向から対立しているんですけど。大仁田にムチャ振りされた日は、バックステージでも納得がいかなくて僕は愚痴っていたんです。それで高木社長が言うには「おそらく大仁田さんは自分が救出に行ったときよりクロちゃんへの歓声が大きかったことを感じ取っていたはず。それを踏まえて急遽マイクをクロちゃんに渡したんじゃないか?」って。

たしかにそういった大仁田厚のエンタメ脳っていうのは、ちょっとヤバいレベルなんです。だけどズルいですよね、僕から言わせたら。責任感がない(笑)。マイクで締めるという自分の仕事を最後までまっとうしてほしいですよ!「やってくれやがったな」という思いが消えない(笑)。何を考えているかわからないし、とにかく予定調和を嫌うので、マジで常にハラハラしていますね。

とは言っても、とうとう今年は僕も『週刊プロレス』のプロレス名鑑に名前が載りましたからね。これもマネージャーからよくわからないアンケートを書かされて、気づいたら掲載されていたという騙されたパターンなんですけど。でももうこうなったら僕もプロレスラーとして覚悟を決め、2022年も大仁田厚と絡んでいくしかなさそうです。

【あわせて読む】『水ダウ』クロちゃんに選ばれなかったアイドルが異例の噛み付き対談「なんで落としたんですか!」
AUTHOR

小野田 衛


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