アイドルシンガーソングライターの“みきちゅ”によるアイドルオタクコラムの4回目。今回はかつてみきちゅがコラボしたこともあるという東京女子流がテーマです。今年1月の「アーティスト宣言」で話題になった女子流、そんな彼女たちをドルオタみきちゅはどんな眼差しで見ていたのでしょうか……。
東京女子流1stシングル『キラリ』は2010年5月5日リリース。まだTIFさえ開催されていない、アイドル戦国時代前夜だった。みきちゅは当時、17歳の高3である。
2010年の5月に発表されたこの曲は、今からもう5年前のものになります。
今のわたしは、この5年間の東京女子流さんを知っているけど、このときのメンバーはこれからどんな未来が待っているのか知らないのです。
澄んだ瞳で期待に胸をふくらませ、不安になっても「大丈夫、見た目より強いから、心配しないで」と強がる。
嘘偽りだらけの汚い世の中で、まだこんな夢をもった少女たちがいたのです。この時点で国宝にするべきだったと思います。
そんな彼女たちは、誰も傷つくことのない平和なユートピアへと歩いていくのではなく、過酷なレッスンの日々や、心ない言葉の矢が容赦なく刺さる茨の道へと歩き出すのです。
ねえ、誰か止めてよ、、、
この5人にはずっと笑っていてほしいよ、、、
この笑顔を守りたい、、、
誰も止めてくれないのならわたしが今すぐタイムマシンを作って止めにいこうか?
でもね、5年間のいろんな壁にぶつかりながら歩いている東京女子流さんを見てきたからわかってるんです。
わたしがタイムマシンを作って止めに行こうとしても、決して彼女たちはユートピアにいかないことを。
きっとニッコリ笑って、天使のような微笑みで5人そろってこう言うのでしょう。
「音楽の楽しさを 歌って 踊って 伝えたい」
少女から大人になるときが一番“難しい”と私は思います。
そんな時期を惜しげもなく魅せてくれる姿は美しいです。
なので、わたしもできる限り応援したいし、心を捧げたいし、あのときメンバーが夢みていた“キラリ☆”光る未来を創りたいと願うのです。
彼女たちはもうアイドルを越えてアーティストになってしまいました。
それでもいいんです、もうジャンルなんてなんでもいいんです、ただ5人が歌って踊っている姿を見れるだけでいいんです。
東京女子流がアイドルとして生きた最後の年、2014年に何度か共演させていただくことが叶ったのは本当に幸運でした。
なかでも、『おんなじキモチ』をコラボさせていただく機会があったのですが、これはもうわたしにとって夢のような激ヤバ案件でした。
他のアイドルさんが東京女子流さんの左右に立ってお客さんに見えやすい位置につく中、わたしはメンバーさんの真後ろにいきました。ファンとして何度も正面から東京女子流さんをみてきたけれど、真後ろから見ることはありませんでした、なんと貴重な体験!!!!はあ!!!!神よ!!!!!!
勝手にバックダンサーのような気持ちで全力で踊っていると、、、
見えたんです。
5人の背中に
天使の羽根が・・・
みきちゅ 1993年1月26日生まれ、仙台出身。自分で作詞作曲も手がける“アイドルシンガーソングライター“として活動中。そして重度のアイドルオタクでもある。2014年7月発売の3rdシングル『アイドルの秘密』がオリコンデイリー9位のスマッシュヒットとなり、今年1月リリースの4thシングル『可愛い屋さん』ではデイリー7位とランクアップを果たした。7月12日には自主企画ライブのMagic Ace Vol.3を渋谷エッグマンで開催する。
■みきちゅオフィシャルブログ「ちゅぶろ」http://ameblo.jp/mi7ki/■みきちゅ公式ツイッターアカウント@mikichu_magic