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UPDATE|2022/01/05

2021年グラビア界の超新星【3】桜井木穂、-10キロの減量で仕上がった股下86cmのパーフェクトボディ

撮影/松山勇樹


結果的に、大きな胸を保ったままダイエットは成功した。股下86cmの美脚に、スラリとウェーブを描くウエスト。華奢なラインにふっくら浮かぶ、胸とヒップの弾力。努力で手にした唯一無二のスタイルは、誰の目からも明らかなほど、グラビアに映える”特別な武器”に仕上がっていた。

リバウンドをするどころか、その武器は、今もなお輝きを増そうとしている。一歩ずつ、着実に目標を達成していく桜井木穂の言葉に宿る、グラビアに対する真摯な気持ちと未来への渇望。少し大袈裟に聞こえるかもしれないが、彼女の視線の先には、希望に満ちた明るいグラビア表現の世界が広がっているように感じられた。

「デビューしたての頃は、自己プロデュース力を高めようと頑張っていました。というのも、撮影会は自前の衣装に自メイクで出ないといけなかったから、自分に似合うものをひたすら研究していたんですよね。女子ウケも狙いたかったので、涙袋をぷっくりさせるメイクにもこだわっていました(笑)。

雑誌のお仕事をいただくようになって、プロのメイクさんやスタイリストさんにお世話になる機会が増えても、どこか自分なりのこだわりが捨てきれず、『もっとこうしてほしいなぁ』と思ってしまう瞬間は、正直なところありました。でも、せっかく雑誌に呼んでもらえたのに、そんなことを言っていたら、スタッフのみなさんに嫌われちゃうじゃないですか(小声)。そもそも雑誌のグラビアはナチュラルメイクが基本ですし、みなさん、私のためを思って衣装やメイクを考えてくださっているわけです。最初は、自分のこだわりとどう折り合いをつけるか、密かに葛藤していましたが、逆に、自分が絶対に選ばないような衣装やメイクに挑戦させてもらうことで、新たな自分の一面を知ったり、表情の幅が広がったり、面白い発見もたくさんありましたね」

ふわふわとした喋り口調にもかかわらず、その素直な言葉には説得力があった。その”こだわり”とは、どうすれば人気が出るのか、どうすれば雑誌に出られるのか、ときに気持ちを落としながらも答えのない問いに向き合い、ストイックに努力を続けた先に手にしたものだ。それを1ミリでも崩すのは、相当勇気のいることだと思うと、葛藤を抱くのも無理はないと共感する。

しかし桜井木穂のグラビアは、凛々しい表情の合間に、ふと気の抜けた笑顔が見られるところが魅力だと、個人的には感じている。それは不意の瞬間を捉えた”崩れ”であり、素の表情でもあるが、彼女自身が言う”新たな自分の一面”がその”崩れ”にあるのだとしたら、やはりグラビアは奥深い表現だ。

「初めてお会いする方のほとんどに、『グラビアの印象と全然違うね』って言われます。クールな性格で、『おはようございまーす(無表情+低音ボイス)』みたいな人だと思われがちなんですけど、私からしたら『全然違うしー!』って感じで(笑)。とはいえ、ギャップに魅力があると言っていただけるのは、すごく嬉しいです。なかには、私のことを何も知らずに『性格悪い顔』なんて書く人もいるんですよ?さすがにヒドイですよね!?

まぁ実際の私は、グラビアで見るよりも柔らかい人間だと思うので、グラビアを撮っていただくときにも、くしゃっとした笑顔を自然と出せるようになりたいなぁと思ってはいるんですよね。多分、もっと自信を付けないと、自然体な表情は出せないんだろうなぁ」
AUTHOR

とり


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