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UPDATE|2022/02/09

南果歩が語る、幼少期から現在まで波乱万丈の女優人生「小さい頃の苦労経験は強み」

南果歩 撮影・田中健児

1984年に女優デビューを果たし、現在までテレビや映画、舞台などの第一線を走り続けている南果歩。2月4日には、最新エッセイ『乙女オバさん』(小学館)を発売し、自身の出自から2度の結婚、突然の病、大切な人との別れなど…真っすぐに半生を綴っている。なぜ今、自伝エッセイですべてをさらけ出したのか? そして、コロナ禍で伝えたいメッセージとは……。(前中後編の前編)

【写真】歳を重ねるごとにより一層美しさを増す南果歩の撮り下ろしカット【10点】

――最新エッセイ集『乙女オバさん』を書いたきっかけから教えてください。

南 以前も2冊エッセイを出しているんですが、いずれも連載をまとめたものでした。今回はプロデューサーの方からフォトエッセイを作ってみませんかというお話があって、書きたいことはたくさんあったので挑戦してみようと思いました。

――出自、2度の結婚、 突然の病、 大切な人との別れなど、赤裸々に過去と現在を綴られています。

南 幼少期から、いろんなことが起こる人生でしたから(笑)。インタビューではなかなか話さないようなことも、文章だったら伝えられるかなという部分と、書くことで心の中を整理する部分もありました。書くことで前を向けるというか、「さあ、ここから!」という新たな自分のスタートというか。今回のコロナ禍で、苦しさを覚えたり、出口を見つけられなかったりしている方が、たくさんいると思うんです。私も時折、そういう状況に陥ったりするんですけど、それでも生きていると面白いことも起きるんだという気持ちが、文章を書く衝動に繋がりました。

――書き始めたのは、いつ頃ですか?

南 去年の春頃です。当時は仕事もストップしていたので、書き出す前から、いろんなことを考える時間が多かったんです。それが助走になりました。

AUTHOR

猪口 貴裕


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