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UPDATE|2015/09/01

さくら学院の夏、ラストステージ “成長の季節”を越えて

さくら学院「@JAM EXPO 2015」ライヴレポート@横浜アリーナ 2015.AUG.29


 夏の最後を飾るアイドルフェスティバル「@JAM EXPO 2015」の舞台に、今年もさくら学院が登場した。「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」(以下TIF)から1ヶ月、厳しい夏のレッスン期間を経たさくら学院が夏の終わりにどんな成長を見せてくれたのか?そのステージの模様をお届けする。
 

 前の週に日本列島付近を通過した台風の影響もあり、8月とは思えない涼しい気候が続いている。この日の横浜地方も気温は25度を下回る10月上旬並みの肌寒い気候。時折雨もぱらつき、灼熱地獄であったTIFとは打って変わった空気。屋内フェスではあるが、アイドルにとってもファンにとっても過ごしやすい天候になった。

 朝から大勢のファンが詰めかけ盛り上がりを見せる中、さくら学院の最初のステージは12時35分からのブルーベリーステージ。メインステージであるストロベリーステージに続く規模のステージで、通路にあるオープンなステージとは違って、広い別室を丸々使った構成になっている。他のステージとは区切られているため、午前中からの熱気が充満しており蒸し暑く感じる。

 Party Rocketsのパフォーマンスに引き続いて現れたさくら学院の12人は、始業のチャイムが鳴る中、夏服の制服で登場。最初の曲はオクラホマ・ミキサーのフレーズで始まるお馴染みの『ベリシュビッッ』。6人の転入生が加わり、小等部も4人に増え、フレッシュ感あふれる歌とダンスでフロアは早くもヒートアップ。フェスであり、場内はさくら学院を初めて見るというアイドルファンも多かったことと思うが、そのキュートで一生懸命なパフォーマンスは数多くのファンの心を捉えたはずだ。

 続く『FRIENDS』では各メンバーを呼ぶコールや手拍子も鳴り止まない。中等部に進級した岡田愛や中等部2年になった倉島颯良といったさくら学院2年目を迎えた生徒のダンスがグッとキレを増しているのがわかる。最上級生となった磯野莉音、大賀咲希、白井沙樹のパフォーマンスも安心感を増し、中等部1年ながらキャリア3年目を迎えた山出愛子の歌唱も輝きを増している。

 持ち時間の関係でMCもそこそこに始まった『マセマティカ』。歌いながら算数・数学の公式が覚えられてしまうという内容。思い起こせば昨年、新曲の『ハートの地球』を初披露したのは9月の単独ライヴでのこと。今年はそれよりも1ヶ月早い新曲披露となり、2015年度のさくら学院のやる気と仕上がりの速さを感じてしまう。

 次は早くもこのステージでの最後の曲。「12人のひとつになった姿を皆さんに届けたい」と生徒会長の磯野の曲紹介で始まったのは『君に届け』。TIFに続いての披露となった、昨年度のアルバムのタイトル曲。過去の名曲同様、この曲もこれからずっと歌い継がれていくナンバーとなるのだろう。成長への努力と苦しみ、友への感謝といったさくら学院での日々の思いがすべて詰まった楽曲。転入生の6人も難なくパフォーマンスしているように見えても、この夏はきっと成長へのつらさ、悔しさなど様々なことを乗り越えてきたはず。それでもステージ上ではそんな思いはつゆほども感じさせず、舞台に立てる喜びを爆発させている。その爽やかな笑顔が、「明日からも顔笑ろう」という気持ちをファンに思い起こさせてくれる。

 あっという間であった20分間の最初のステージ。父兄ならずとも、これだけでは物足りないという思いを感じたはずだ。午後のステージも更に楽しみとなった。

新曲『マセマティカ』や今年度初披露曲など、盛りだくさんのライブに

 さくら学院、この日2度目のステージは15時45分からのストロベリーステージ。「@JAM EXPO」最大のステージであり、アイドルにとってはファン以外にステージを見てもらえる絶好のチャンスでもある。前方のスタンディングエリアはほぼ一杯に埋め尽くされている。

 ステージ上横一杯に整列した生徒たち。大賀の指揮で始まった最初の曲は『School days』。ピアノ伴奏でのしっとりとした合唱から、一気に盛り上がる楽曲。ステージ上の12人のダンスの息もピッタリで、転入生のレベルも例年以上に高まっているのを感じる。続いてはいつもと違うシンセのイントロで始まった『チャイム』。ワクワクするような学校生活の楽しさを歌った曲。可愛く馬跳びをキメた岡田の姿が印象的だ。

 自己紹介を挟んで披露された次の曲は、今年度初披露となる『Hana*Hana』。色々な花と花言葉が学べる楽しい楽曲。昨年までは大賀と卒業生の菊地最愛が担当していたラップの掛け合い部分は、1コーラス目が大賀と山出、2コーラス目は山出と小等部5年の藤平華乃が担当。無邪気な笑顔の藤平の掛け合いがキュートだ。まだほころび始めたばかりの2015年度の12輪の可憐な花たち。秋から冬へと、そして春へ。どんな美しい大輪を咲かせるのだろうか?

 倉島の紹介する次の曲は『マセマティカ』。「キミに出会えた奇跡の確率」と歌う歌詞。2015年度の12人の生徒たちに出会えてしまった確率はどれほどのものだろうか? 計算不能の天文学的な確率の幸運に、ファンは感謝するしかない。今年の12人のさくら学院は、間違いなくとんでもないことになる……そんな予感を感じ始めている。

 岡田が「それぞれの目標に向かって行きたいと思います」と紹介した曲は『夢に向かって』。さくら学院誕生の時から歌い継がれてきた曲であるが、年度が変わり転入生たちが入ってくるたびに新鮮な気持ちで聞いてきた楽曲。2015年度の生徒たちの夢はまだ途上であるけれど、大きな夢をきっと咲かせてくれると確信できる、夏の最後のパフォーマンスであったように思う。小等部6年の麻生真彩が「今日は盛り上げてくれてありがとうございました!」と弾ける笑顔でファンに感謝を告げる。苦しく厳しい“成長の夏&rdquo:を乗り越えた生徒たちは、秋にはさらに充実したステージを魅せてくれることであろう。


セットリスト
●ブルーベリーステージ
01 ベリシュビッッ
02 FRIENDS
03 マセマティカ
04 君に届け
 
●ストロベリーステージ
01 School days
02 チャイム
03 Hana*Hana
04 マセマティカ
05 夢に向かって

さくら学院『さくら学院 2014年度 ~君に届け~』

竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。

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