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UPDATE|2015/10/02

富士山の麓でアイドル150組を観る至福の空間―Twin Box Fujisan初日を現地レポ!

アイドル150組が山中湖に集合! 9月22日と23日の2日間にわたり、富士山麓の山中湖畔にてアイドルフェスの「Twin Box Fujisan 2015」が開催された。今回はその初日の様子をレポートしたい。

 同フェスは、2012年に秋葉原にオープンしたライブスペース「Twin Box AKIHABARA」の3周年を記念して開催されたもの。数々の音楽イベントも開催される「山中湖交流プラザ きらら」を会場に、全部で5つのステージと物販のテントブースが設置され、シルバーウィークのリゾート地にアイドルたちの熱い歌声が鳴り響いた。
 

各グループののぼりをバックに記念撮影を行なうファンも多かった。

 ステージが隣同士だと音が混ざり合うのではと心配になるが、実際にはまったくと言っていいほど気にならない。MCの時に隣の歌声が少し聞こえる程度で、それがMCの邪魔になることもなかった。むしろ、何かしらの歌声が絶え間なくこえてくることで、フェスっぽい雰囲気に包まれるというメリットもあるのだ。

 それらのステージから少し離れた場所には、新進気鋭のグループが出演する富士見ステージがあり、その周辺には物販用のテントが立ち並んでいる。ここまでがひとつのエリアとなっており、フードカーも複数あるなど、これだけで立派なフェスと呼べるほどの規模になっていた。
 

グリーンステージは相当な大きさ。これと同サイズのレッドとブルーがコの字の形に配置されている。

最もコンパクトな富士見ステージだがアイドルとファンの熱さは他のステージに引けを取らない。

 さっそく物販のテントをのぞいてみると、ビジュアル系ロックアイドルのリリックホリック歌劇団を発見。9月15日深夜に放送されたバラエティ番組「そんなバカなマン」(フジテレビ系)で一気に注目度が上がったグループで、この日も早い時間の出番だったにも関わらず、他グループのファンも含めて列ができていた。

 他のブースでは、TwinBoxAKIHABARAで定期ライブを開催しているフレンド♡フレンドが無料握手会を開催。わずか4日前にメインステージでのオープニングアクトが決定したばかりで、貴重な機会をファン拡大に活かしていた。この手のフェスでは新規グループの開拓も楽しみの一つとなる。
 

リリックホリック歌劇団の水輝りん、タマ、ルルル%ルリア。ゴスロリ系衣装とリゾート地の取りあわせもまた面白い。

フレンド♡フレンドの無料握手会には新規ファンや家族連れの姿も。こういった地道な活動がファン層の拡大に寄与するはずだ。

 そのメインステージことTwinBoxステージは、このエリアから奥に向かって数分歩いたところにある。早速足を運んでみると、巨大な建物が見えてきた。山中湖畔にそびえる“シアターひびき&rdquo:がこの日は、メインステージとして使われているのである。

 その規模たるや、a-nationのようなスタジアムフェスにも匹敵するサイズ。その前には奥行き100mほどもある扇形の客席エリアが広がる。満員になると実に8000人もの観客を飲み込み、アイドルフェス分野では最大級のステージと言っていいだろう。
 

TwinBoxステージの途方もないサイズ感。これで客席スペースの半分も写っていないのだ。

 記者が訪れたときはちょうど、フラップガールズスクールがタオルを振り回しながら『面舵イッパイ!』をパフォーマンス中。傍目にはステージ前に少しだけ観客がいるように見えるが、実際にはTwin Box AKIHABARAには入りきらないほどの数百人が集まっており、ステージの巨大さを実感させる。

 同様にステージ上の広さも相当なもの。総勢20名を超えるALLOVERがパフォーマンスしている時でさえ、まだ余裕を感じさせるほどだ。

 一方で客席には後ろ上がりの角度が付いており、どこからでも見やすい構造になっているため、Cupitronのような3人組でもステージに注目して楽しむことができる。どんな規模のグループでもそれぞれの持ち味を見せられる絶好の場となっていた。
 

5人組のフラップガールズスクールが豆粒のように見えるほどステージエリアは広大だ。

ALLOVERのパフォーマンスが少しも窮屈に見えないステージなどそうそうあるものではない。

客席の視線をきっちり自分たちに集めていたCupitron。パフォーマンスの良し悪しが如実に表われるステージでもある。

 ほかに特筆すべき点としては、どのステージも音響が良いのである。ボーカルが埋もれたり、演奏が割れたりすることもなく、屋外とは思えない良品質の音を楽しむことができた。これならステージ上のアイドルたちも、思う存分に力を発揮できたことだろう。


次のページは、メジャー系とライブアイドルが入り乱れるカオスでハッピーな空間をレポート!

 再びグリーンステージ側に戻ると、ちょうど吉川友がパフォーマンス中。どんなステージでも自分色に染めるのはさすがの一言だ。秋葉原を拠点とするライブアイドルから、吉川のようなメジャーアイドルまで、幅広いジャンルのアイドルを一カ所で楽しめるのが魅力となっていた。
 

リゾート地にゴージャス感あふれる出で立ちの吉川友。この日はチーム負けん気としての出番もあった、

 やがて隣のブルーステージではアップアップガールズ(仮)のライブがスタート。さすがに集客力は高く、ステージ周辺の気温が一気に上がる。

 バックステージから近いこともあり、出番を待つライブアイドルたちが熱いまなざしでアプガを見つめる。アイドルがアイドルを観る姿をこんな間近で見る機会もなかなかないかもしれない。
 

客席エリアではアプガのステージに魅入られる観客とアイドルがごく自然に共存していた。

ステージは見やすく、踏み台を使わなくてもこの距離感でアプガのパフォーマンスを撮影できた。

 さらに隣のレッドステージには、話題沸騰中の絶叫する60度が登場。くノ一風の衣装に和風なメロディという個性的な取り合わせに、文字通り絶叫のボーカルが富士山麓に木霊する。

 もんてろの挑発するような笑顔と、魁-KAI-の絞り込まれた肢体が緑濃い山々を背景に躍動し、空の下に新鮮な景色を見せていた。余談だが、2人のステージを見ていたとくにアイドル知識のない女性は、「無駄な肉がまったくない。若さって素晴らしいわあ」との感想を漏らしていた。
 

もんてろ(右)と魁-KAI-のシャウトが木霊する。ちなみに顔を隠すことがコンセプトではなく、SNSでは素顔も見られる。

“絵になる”とは、まさにこういうことを指すのだろう。

 このように右にアプガ、左に絶叫する60度という、あまりに贅沢な横並び。どちらに足を運ぶべきか、これほど悩む場面もそうないかもしれない。しかも、この裏ではメインステージにゆるめるモ!が登場しているのだから、なおさらである。TIFや@JAM EXPOとは異なり、その気になれば1曲ごとにショバ替えすることさえできそうだ。

 そんな悩ましいラインアップの次は、ブルーに赤丸ダッシュ☆、レッドに大阪☆春夏秋冬が登場し、☆の競演だ。片や早くも来年2月発売の3rdシングルに向けてイベント真っ最中の赤丸、そして10月18日のワンマンライブ@大阪に向けてアピール中のしゅかしゅん。カラフルと黒一色の対比もまた、目移りする並びと言えよう。
 

3rdシングルのイベントが続き、パフォーマンスもこなれてきた赤丸ダッシュ☆。画面左下に見えるやかんが、らしくていい。

ボーカル舞奈の力強いボーカルと、全メンバーのアグレッシブなダンスで観る者を惹きつける大阪☆春夏秋冬。

寸分たがわず高さとタイミングを揃えるジャンプは、しゅかしゅんの醍醐味だ。これだけでも一見の価値がある。

 クラクラするようなひと時を経て、再びTwinBoxステージに戻ると、ステージには華やかな空色の衣装をまとったアキシブprojectの姿が。全国14カ所ライブハウスツアーを完遂し、明らかに一回り大きくなった彼女たちが、自信に満ちた表情でのパフォーマンスだ。

 9月18日の渋谷duoで初披露した新曲『Answer』も仕上がり具合十分で、これからアジアに進出していくという勢いを見せつけてくれた。
 

大きなステージにふさわしいパフォーマンスで力強さと可愛らしさの両方を存分に発揮したアキシブproject。

山中湖を背景にポーズを取ってくれた。空色の衣装が湖畔のリゾートにはピッタリだ。


次のページでは、暮れなずむ湖畔のメインステージでの熱いパフォーマンスを紹介!

 やがて日が傾きはじめ、暑かったステージにも涼しい湖風が吹き込んでくる。なにしろ山中湖は標高980mという高所。日本で3番目に高いところにある湖である。初山梨のアイドルたちが口々に「水道が冷たい!」と驚いたように、日が暮れると涼しさが辺りを包みこむ。

 だが吉川友が真っ赤なカーニバル風の衣装で登場すると、ステージの熱気はむしろ上昇し、客席のボルテージも一気に上がる。オールスタンディングの会場はまさにカーニバル騒ぎ。終わりゆく夏を惜しむかのように屋外フェスシーズン最後の熱狂が沸き起こっていた。
 

吉川が女王様の貫録で客席を挑発。観客も負けじと反応し、そのボルデージは富士山を隠す雲をも吹き飛ばすかのようだった。

巨大なメインステージの照明が明るさを増し。光の束がアーティストを輝かせ始める。屋外ステージは夕暮れからがまたいいのだ。

 続いてはアップアップガールズ(仮)が畳み込むようなセットリストで観客を煽り、『ジャンパー!』では富士山を揺るがすかのような一斉ジャンプだ。

 ここのMCでちょっとした奇跡が起こる。この日の富士山はほぼ一日中雲に隠れていたのだが、アプガが昨年の富士山頂ライブについて語ったその瞬間、ホンの少しだけだが山頂が姿を見せたのである。まるで「ん、ワシのことかね?」と富士山が顔をのぞかせてくれたかのようだった。
 

客席はまさにお祭り騒ぎ。どんなイベントでもその場を自分たち色で染めてしまうアプガの支配力は凄まじい。

中央上側に富士山頂上付近の稜線がうっすらと見えている。会場ではもっとハッキリと視認することができた。

 吉川友からアプガのコンボですっかり温まったTwinBoxステージ。そこにさらなる熱さをもたらしたのが、8月のTIF以来、アイドル界のホットな話題になっている大阪☆春夏秋冬だ。

 夕暮れ時のメインステージ。しかもアプガの次という、以前だったら考えられないような厚遇に、しゅかしゅんはバラード曲の『ロミオ』をセトリに組み入れるなど、魂のステージで応えてくれた。
 

昼とは一転して白地に花柄のワンピース衣装のしゅかしゅん。夕暮れのステージに映えるようにという考えだ。

まるで舞台の一シーンを観ているかのような『ロミオ』。情念あふれる表情からはダンスだけのグループでないことが伝わってくる。

 この時点でとっぷりと日も暮れ、各ステージは夜の顔を見せ始める。煌々と輝くステージ以外はかなりの闇に包まれ、そのなかに熱を帯びた観客がうごめく。そんな光景がまた、祭りの夜のようで心地よい。

 夜の屋外ステージと言えば、TIFのスマイルガーデンを思い起こす人も多いだろうが、都心のフェスとはまた違った魅力がこの山中湖畔には広がっていた。
 

メインステージの前にうごめく人影は、まるで海外のカーニバルのようだと言ったら言い過ぎだろうか。

わずかな残照がレッドステージを縁取る。手前に見える黒い人影は熱気の証拠だ

 今回のTwin Box Fujisanは、集客面ではさらに一押し二押しが必要だったかもしれないが、参加者の満足度がこの上もなく高かったのは間違いないだろう。この場を体感した人なら次もまた、足を運びたくなるはず。来年の開催にも期待したい。
 

出入り口に最も近いグリーンステージは、まさに夜祭の雰囲気を醸し出していた。後ろ髪を引かれる思いで会場を後に。


■Twin Box Fujisan公式サイト
http://tb-fujisan.com/2015/

■TwinBox AKIHABARA公式サイト
http://tb-akihabara.com/

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