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UPDATE|2022/03/01

スターダム・上谷沙弥が涙で向き合った人生最大の黒歴史、変えるのは過去ではなく未来

上谷沙弥・写真提供・スターダム

元バイトAKBという肩書を持ち、現在スターダムで活躍中の、第16代 現ワンダー・オブ・スターダムチャンピオン上谷沙弥。2月23日に新潟・アオーレ長岡で開催された「Cinderella Journey 2022 in NAGAOKA」では、見事に防衛に成功した。そんな上谷、じつはこのアオーレ長岡という会場に深い縁があった。かつて、この場所でNGT48のオーディションに挑戦していたのだ。思い出の地にチャンピオンとして戻り、メインイベントを務めた彼女が語る、アイドル志望時代の苦悩と、レスラーとしての “覚醒”。(前後編の後編)

【前編はこちら】“完全覚醒”スターダム上谷沙弥・7年前NGT48オーディションに落選したあの場所で防衛成功

【写真】アオーレ長岡の花道をチャンピオンベルトを巻いて堂々と歩く上谷沙弥【7点】

「(NGT48のオーディションを受けたときのことを)だんだん思い出してきました。最終審査はダンスと歌でしたね。ダンスはグループ審査で『会いたかった』を振り落としからやって、歌は個人審査だったので、私は『初日』(AKB48のシングル表題曲ではないが、公演曲史上に残る名曲!)を選びました。正直、歌唱力にはそんなに自信はなかったんですけど、なんとかほかの部分でカバーしようと、とにかく気持ちをこめて歌いました」

そんな話をしているうちに、記者の脳裏に当時の記憶が鮮明によみがえってきた。当時、NGT48のキャプテンに任命された北原里英の取材を立て続けにしていたこともあって、彼女からオーディションの話も何度となく聞かされていた。

そのときの印象は「普通のオーディションとは違う」だった。1期生なので、組織づくりも意識しなくてはいけない。ただただかわいい子、歌がうまい子を揃えるのではなく、まとめ役ができそうな子、他のオーディションなら落とされそうなとんがった子……そういう人材も意識的に残してきている、という話をかなり興味深く聞いた記憶がある。当時、上谷沙弥がどんな女の子だったのかは知る由もないが、おそらく、このときのオーディション環境を考えると、上谷沙弥はあまりにもまっすぐすぎたのではないか?

AUTHOR

小島 和宏


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