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UPDATE|2022/03/13

HKT48卒業・田島芽瑠が語るアイドル人生「 “諦めよう”と思ったときに救われた秋元先生の一言」

HKT48 田島芽瑠 

HKT48からの卒業を発表している田島芽瑠。3月14日に卒業公演を行い、4月4日には芸能事務所「Mama&Son」に移籍し、女優業など活動の幅を広げる。また、4月からスタートする連続ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』(テレビ東京)に出演するというビッグニュースも飛び込み、これからの活躍に大きな期待が寄せられる。今回、長年HKT48を取材する小島和宏記者が、田島芽瑠のラストインタビューを行い、約9年にわたりグループを牽引してきた田島に、卒業への思いや、これからの覚悟について話を聞いた(前後編の前編)。

【写真】HKT48を卒業する田島芽瑠のステージ姿

田島芽瑠へのアイドルとしては最後となるインタビューは3月1日にリモートで収録された。

この日付を聞いたとき、なにかひっかかるものがあった。そして取材前に過去のインタビュー記事を遡っていくうちに、その謎が解けた。僕が最初に田島芽瑠を取材した記事の最後に書かれていた日付が「2013年3月2日」。あぁ、この日付がひっかかっていたのか。ちょうど9年前のあの日。旧・HKT48劇場の“でべそ”ステージのところで写真を撮って、1期生の兒玉遥、宮脇咲良と一緒に話を聞いた。

2期生の田島芽瑠がHKT48初のシングル曲でセンターになったことが悔しくて、取材中に兒玉遥が号泣し、それを見ていた宮脇咲良までもがもらい泣きするという修羅場の中で、ひとり、淡々とインタビューを受ける田島芽瑠。とんでもない修羅場が僕にとって初のHKT48取材であり、この3人、そして、のちに田島芽瑠とWセンターを務めることになる朝長美桜を含めた4人が卒業するまでは、HKT48をしっかりと追いかけていこう、と心に決めた瞬間だった。

「そんなこと、ありましたねぇ。なつかしいなぁ……。当時、私は13歳ぐらいだったと思うんですけど、毎日、悩んでいましたね。私がセンターに立つことを応援してくださる方よりも『嫌だなぁ〜』と思っている方のほうが圧倒的に多かったので、どうすればいいんだろうって、日々、考えていました」

あれから9年。もうHKT48に残っているのは田島芽瑠しかいなくなった。

はっきり書いてしまうと、9年前の時点では、もっとも意外な結果である。

AUTHOR

小島 和宏


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