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UPDATE|2022/04/17

諦めずに掴んだアイドルへの道“遅れてきた4期生”乃木坂46 佐藤璃果がステージで覚醒した日

『プラチナムフラッシュ』Vol.16(光文社)



璃果の乃木坂46に対する愛はホンモノだ。

2016年夏、岩手県に住んでいた璃果は、乃木坂46の3期生オーディションを受けていた。2次審査となる仙台会場に向かう途中、肌が白くて脚が細い少女を見かけて「彼女もオーディションを受けるはず」と、不慣れな土地であることから彼女についていくことにした。会場につくと、璃果は肌の白い少女の隣に座り、少し離れたところに貼ってあるオーディションの内容が書いてある紙を「一緒に見にいきませんか?」と声をかけた。

この肌の白い少女こそ、現在の3期生の久保史緒里だ。璃果はオーディションに落ちてしまったが、SHOWROOM審査まで進んだ久保を応援し、乃木坂46に加入すると素直に喜んだ。東北からアイドルになった久保の存在が、璃果にとっての希望になっていたのだ。

その後、璃果はけやき坂46の2期生オーディションに落選し、坂道合同オーディションでは合格したもののグループに配属されることはなかった。「もう傷つきたくない」と思うこともあったが、それでも諦めずに研修生を経て乃木坂46に入った。ただ、彼女は「苦労人」とは思われたくないという。

前述したように、乃木坂46加入後も璃果の活動は順風満帆とは言えなかった。弓木がバラエティ力で、松尾がダンスで、林が歌唱力で頭角を現わし、黒見は『乃木坂スキッツ』(日本テレビ系)のキャラデミー賞でさらば賞(特別賞)に輝いたが、璃果は自分を出せずにもどかしい日々を送っていた。


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