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UPDATE|2022/05/09

若月佑美が語る芸能生活での“壁”「体力の衰えは抗えない、キャピキャピした役はギアを上げないと」

撮影/山田健史

窪田正孝が主人公の天才放射線技師・五十嵐唯織役で出演し、ドラマ版が好評を博した『ラジエーションハウス』シリーズ。4月29日(金)より全国公開された『劇場版ラジエーションハウス』には若月佑美が出演し、お腹の子の健診で甘春総合病院へ向かう道中で交通事故に巻き込まれてしまう女性・高橋夏希を演じる。今回、若月に作品への思いや撮影を通して感じたこと、「家族」という存在に対する考えなどを語ってもらった(前後編の後編)。

【前編はこちら】若月佑美が明かす家族愛「ハグ&おんぶをするくらい仲良しで周りから不思議がられます(笑)」

【写真】『ラジエーションハウス』に出演している若月佑美、撮り下ろしカット【16点】

──『劇場版ラジエーションハウス』には人の生死を分ける「災害時の72時間の壁」というお話が出てきますが、若月さんは芸能生活で「壁」を感じることはありますか?

若月 壁はいろいろあります。お芝居でも壁はもちろんありますが、最近で言うと「体力の壁」ですかね。どうしても抗えない、年齢による体力の衰えは感じています。めちゃめちゃ疲れやすいし、治りにくいんです(笑)。周りには「まだ早いよ」と言われるんですけど、やっぱり自分としては若い頃とはちょっと違うと思うんですよね。

特に舞台のお仕事は、年齢に合った役ばかりではないんです。映像では年齢に合った役をいただくことが多いですが、例えば2.5次元の舞台なんかは年齢設定もあるようで無いんです。時の流れを表現する意味で高校生時代から30代まで演じるような時には、序盤に高校生の時の描写があるととても大変なんですよ(笑)。そこはやっぱり壁ですね。

──具体的には、高校生と30代の隔たりはどこにあると思っていますか?

若月 “元気さ”ですね(笑)。そもそも自分が元気なタイプじゃないというか、声も低いですし、キャピキャピはしていない方なんですよね。ただ「女子高生」という存在を演じる上では、やっぱり元気で、箸が転がっても楽しくて、自分たちを無敵だと思っている感じを出して欲しいとオーダーをいただくこともあるので、そうなると、ひとつギアを上げないといけないんですよ。ギアを上げるのってすごく体力がいるんです(笑)。

──体力づくりは意識していますか?

若月 そこまで運動好きではないので、ランニングをしたりジムに通ったりすることができなくて、自宅でのトレーニングが中心になっています。YouTubeで大食い動画とか料理動画とかのおいしそうな食べ物を見ながら筋トレをするのが好きなんですが、「すごく変わってるね」と言われます(笑)。

──トレーニングの動画じゃなく、食べ物を見るんですか?

若月 そうです。「いいなぁ、食べたいなぁ」と思いながら筋トレをするのにハマっているんです。「いつか食べよう」という夢を持ちながら(笑)。あとは「我慢してる」という自分への励みというか。

──写真集で鍛え上げた腹筋を披露する機会もあったかと思うんですが、それも自宅でのトレーニングで仕上げるんですか?

若月 家ですね。あれは撮影の2週間くらい前からドカ食いをやめて、そこからの2週間でどれぐらいできるかチャレンジしてみたんです。といってもずっと筋トレをしていたわけじゃなくて、5分間トレーニングくらいのものをYouTubeで見て、本当に効果があるのか自分で実験してみよう、ということでやってみました。

AUTHOR

山田 健史


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