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UPDATE|2022/05/26

「レスラーの枠で収まるつもりなんてない」スターダムの傾奇者ウナギ・サヤカ天下取りの野望

ウナギ・サヤカ 写真提供 スターダム

女子プロレス団体「スターダム」で活躍しているウナギ・サヤカ。かつては、ジュニアアスリートととして活躍し、さらに地元大阪でアイドルグループに所属。その後羽渚さやか、卯渚さやかという名でグラビア界にも進出した。そんな彼女が、20代後半というやや遅咲きでレスラーへと転向。東京女子プロレスに所属し、2020年にリングネームをウナギ・サヤカに改めてスターダムへと入団したのだ。色彩豊かななキャリアを経て、なぜレスラーへの道へと進んだのか。そして、『花の慶次』の戦国武将・前田慶次のように「私も傾奇者になりたい!」と宣言する彼女は、どんな未来を見据えているのか…。元週刊プロレスの記者、小島和宏が直撃した。(前中後編の後編)

【写真】グラビアからプロレスへ…レスラーとして覚醒したウナギ・サヤカ

【前編はこちら】グラビアからプロレスへ、ウナギ・サヤカが遅咲きでレスラーになった理由「踏み台にして有名に」

【中編はこちら】「酒、パチスロ…それまではダラダラ生きていた」スターダム ウナギ・サヤカ覚醒のきっかけ

2021年、日本武道館でウナギ・サヤカはバトルロイヤルに出場。長与千種や愛川ゆず季といったレジェンドが揃う試合で見事、優勝し、大きな注目を浴びることとなるのだが、ここで取りあげるべきキーワードは『傾奇者』である。

彼女が指す『傾奇者』とは劇画『花の慶次』で描かれた戦国武将・前田慶次のこと。入場時のコスチュームも慶次にインスパイアされた要素が多く、「大儀であった」「大ふへん固め」など最近のプロレスでは珍しい和風の技名もすべて『花の慶次』が由来となっている。劇画よりもパチンコでその存在が有名になった感が強い前田慶次だが、朝イチからパチ屋に並んでいた時代もあった彼女も、当然、パチンコで慶次と出逢っていた。

「むしろパチンコでの知識しかありませんよ、アハハハ! でも、とにかくカッコいいじゃないですか? 圧倒的な爆発力やパワーにおもわず引き込まれてしまう。だから私も傾奇者になりたい!

10代でプロレス入りした人たちは、ちゃんと順を追って成長していくんだと思うんですよ。フューチャー王者(キャリア2年未満、もしくは20歳以下の選手だけが挑戦できるベルト)にはじまって、最終的にはワールド・オブ・スターダムの赤いベルトを目指していくんでしょうけど、私にはそんなことをゆっくりやっている時間がない。だから、私の目標は傾奇者になる、なんです」

AUTHOR

小島 和宏


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