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UPDATE|2018/03/05

個性豊かな7人でロケットスケート!メジャーデビューの「はちみつロケット」が目指す未来とは

ももいろクローバーZの妹分として、アイドルプロジェクトの3B juniorから生まれた7人組グループの「はちみつロケット」がついにメジャーデビュー! 3月7日にデビューシングルと2ndシングルの同時リリースというロケットスタートを決める。

 2016年には単独ライブを50本敢行するなど、実績を積み上げてきた“はちロケ”のメンバーたち。それぞれのメンバーカラーを背負わず、「ニッポンを黄色に染める」を合言葉にトータルカラーを黄色(はちみつだけに)に統一するも、それぞれの個性はまるで虹のようにまばゆい輝きを放っているのだ。
 

はちみつロケット

メンバーは全員が高校生。上段左から華山(高3)、塚本(高1)、澪風(高2)、播磨(高1)。下段左から森(高1)、雨宮(高3)、公野(高1)

■いきなり知らないところに飛ばされた感じ

――いよいよメジャーデビューを控えたはちみつロケット。ユニット結成時は中学生だったんですよね。

雨宮 最初は本当にレッスンだけ。週3でボイトレを受けて、ジャズダンスやヒップホップを教わっていました。それを1年間ずっとやっていたので、初めてライブができたときは土の中から地上に出てきたような感じで、さらにそこからメジャーデビューできる今回は、地上から飛び立つ感じですね。ロケットのように♪
 中学生の時はまだ若かったから、習い事みたいに思っている部分もありましたね。メジャーデビューという夢はあったけどボンヤリしたもので、少しずつ具体的になったのは中三のはじめのころ(※16年度)。(同じ3B juniorから)ロッカジャポニカがデビューしたときに「やばい、私も歳を取っているんだ」って焦るようになりました。
澪風 私は自信はないけどやる気だけはあって、デビューしたいからそのためになんでもやるっていう気持ちでした。そういう心意気でここまで来ています。
播磨 私、小中では学校のアイドルだったんです! 自分がヒロインだと思ってて、私はきっとアイドルになるために生まれたんだって思ってました。
 すごい勘違いしてたんだね!
播磨 だからメジャーデビューに関しても「私はできる、絶対できる!」って思ってて。テストなんかもそうですけど、できないって思っちゃうとホントにできなくなっちゃうんですよ。でもネガティブなことは考えないようにしていました。

――その3B junior歴は4年になりますし、アイドルとしては実績ありますよね

全員 いやいやいや!
雨宮 まだまだ駆け出しなんで。

――さて、今回のメジャーデビューはこれまでの4年間とは違いますか?

澪風 いきなり知らないところに飛ばされた感じ。環境がぐるっと変わって・・・・。
 毎日が充実しています! 今まで以上にやることが増えてとにかく忙しいですけど、ヒマじゃなくなったのはすごく嬉しいですね。
華山 生活が彩り豊かになった感じがします。
澪風 3B juniorの時から「はちみつロケット」としても活動していますが、今まで以上にみんなと一緒にいる時間が長くなって、チームワークも良くなっている実感があります。
 

お姉さんチームとなる雨宮、澪風、華山の3人。

■ファンの方が歌詞の内容にザワつきました

――それでは同時リリースの2作について教えてください。まずはデビューシングルとなる『はちみつロケット ~ 黄金の七人 ~』から。

塚本 この曲って歌詞が今の私たちの等身大になっていて、サビの「天真爛漫」も私たちらしいし、振付もファンの皆さんが真似しやすくなっているので、この曲でみなさんと一緒にロケットスタートが切れたらいいなって思っています。
澪風 歌詞には「卍最高!」って入っていて今どきの女子高生っぽいんです。そのときに卍のポーズをとるんですけど、ロケッターさん(はちロケのファン)に歌詞について説明したら「“卍”って言うんだ!」ってザワつきました(笑)
雨宮 曲が王道っぽいので、どの世代の方にも聴いてもらいやすい曲だと思います。
塚本 昨日の夜、取材に備えて寝る前に聴いていたんです。そうしたら頭の中でどんどんリピートして寝れなくなっちゃいました。ホントに忘れられない曲だと思います。

――そしてセカンドの『おかしなわたしとはちみつのきみ』ですが。

華山 この曲はデビュー曲とはガラッと変わって、“可愛い”がいっぱい詰まっています。Aメロはセリフになっているので情景も浮かびやすいですね。振付も歌っている人だけが動いていて他のメンバーが止まってますし、みんなの声に個性があるので、ロケッターさんなら誰が歌っているのかすぐに分かりますし、初めての方にはいろんな子がいるんだなって分かってもらえると思います。
 私たち、ホントに一人一人の声が全然違うんです。
華山 そしてサビに入る前の「約束だよ」ってところでは一瞬曲が止まるので、ファンの方も「ふーっ!」って入れやすいです。だからこの曲で私たちの個性と可愛らしい一面が伝わるんじゃないかな。

――その2枚同時リリースですが、どちらがランキングで上位になると思いますか。

華山 え、どっちなんだろう?
塚本 そっか、そういうことか!
公野 「初めて」って大事だから、デビューシングルが上になるんじゃない?
澪風 ロケッターさんはきっとデビューシングルを買ってくれると思うんですけど、セカンドシングルはアニメのEDテーマにしていただいているので、アニメファンの方はきっとセカンドを買ってくださると思います。
雨宮 だから何とも言えない感じですよね。
公野 でも、どっちも捨てがたい!
 うーん、究極の選択だなあ。でも全然曲調も違いますし、好みですよ、好み好み! 
塚本 でもセカンドのほうが下だと、成績が下がったことになっちゃいますよね。

――もし枚数がまったく一緒になったら奇跡かもしれません。

播磨 じゃあ同じで!
雨宮 みんなでロケッターさんにお願いして調整しようか?
澪風 こっちをあと5枚買って! とかね(笑)
 

リーダー雨宮と共にMCを務めることが多い森(右)と、いつも天真爛漫な播磨

■メンバー一人一人が違うこと自体が「はちロケスタイル」

――さて、みなさんはよく「はちロケスタイル」という言葉を口にしています。

公野 一人一人がそれぞれの「はちロケスタイル」を持っていて、それを一緒にまとめると、ひとつの「はちロケスタイル」になるんだと思います。私たち7人それぞれが虹の7色で、みんなが集まれば黄金色の虹として輝きます!
澪風 それぞれが思っているスタイルは違うと思うんですけど、違うこと自体が「はちロケスタイル」なんです。違っていても同じ方向を向いているっていうか。
播磨 同じ方向? 雨宮先輩の背中?
澪風 いやいや、そういうことじゃない。
雨宮 ふだん“先輩”なんて絶対に呼ばないのに(苦笑)
 ファンのみなさんを笑顔にするっていうのはたぶんみんな思っていることだから、それに向けてライブを頑張ったり、どうしたらライブが面白くなるのかとか、その意味でみんなが考えていることは同じだと思います。

――そういった課題のようなものは普段からみなさんで話し合っているんですか?

 トークでは内輪だけで盛り上がらないように気を付けています。たとえば今回の衣装はロケッターさんから『聖闘士星矢』のゴールドクロスに似ているって言われてます。私たちはその世代じゃないからよく分からないけど、そういうときに「知らない」では済ませずに、ファンの方に逆に質問してみたりとか、自分たちだけで終わらないようにしています。
澪風 本番の前にはトークの練習もしています。「それじゃ内輪ネタになるんじゃない」とか「こうふくらましたら面白いよね」って言い合ってます。
 言いたいことが言える仲なので、「さっきのはおかしかったよ」みたいなことも言えるんです。

――はちロケはみんな個性があって、タイプの似ている人がいませんよね。

雨宮 あはは、よく言われます。
 真逆がいっぱいいます。
華山 本物の個性ですね。
播磨 奇跡の7人です! 播磨怜奈です!
塚本 あ、いまのなしでいいですから(笑)
 

元みにちあ☆ベアーズでスタダ歴の長い塚本(右)。公野は疲労骨折による腰椎分離症で2カ月休養したことも

■大人の言うことも半分は信じてみようって思いました

――その個性がぶつかっちゃうことはないんですか?

澪風 ぶつかりまくりですねえ。
雨宮 以前、戦うライブみたいのがあったんですよ。3B juniorのグループ間で優勝すると大きなステージに行けるというもので(※)、その時に塚本と森がめっちゃブルーになって。
塚本 その前に「50本ライブ」をやったんですが、終わったときにメジャーデビューできるかもって期待してたのに、「次のライブが決まりました」って発表で終わっちゃって・・・・。
 そのワンマンライブも決して規模が大きいものじゃなくて、だから「私たち見捨てられたんだ」って思って。
塚本 メジャーデビューしたいって気持ちだけじゃ実現できないということを思い知らされて。その状態で戦うってなったから、不安な気持ちが大きくなって森と一緒に駄々をこねたんです。
 「出たくない、無理無理、絶対に負ける、だから出たくない!」って。
播磨 その雰囲気に飲まれて私も泣いちゃって。
公野 私はその時期に腰を痛めていて、ライブに出れませんでした。
澪風 私は塚本と森が泣いている意味が分からないから「そんなんじゃダメだよ!」って注意してました。
 それには「そんなの分かってるよ!」って逆切れして(苦笑)
雨宮 そんな様子を年長組は黙って見ているっていう。
華山 そうやって暴れるだけ暴れさせて、その時に(雨宮)かのんちゃんがいいこと言ってくれたんですよ。

※2017年7月17日に開催された「SIF第1回アイドルヤングライオン杯出場権争奪ライブ」のこと。3B juniorから奥澤村、マジェスティックセブン、リーフシトロン、さくちゃんとじぃじ、はちみつロケットの5組が参加し、326票中121票を得て、はちロケが優勝を果たした。

――お、そのいいこととは?

雨宮 「そういった勝負事はイヤかもしれないけど、お客さんが楽しんでくれるためにはまず、私たちが楽しまなければならない。だから勝負よりも楽しむことを第一に頑張ろう」って、本番の5分前に言ったんです。
塚本 その一言を聞いて、やっぱり楽しむことって大事だなって思ったし、アイドルっていうのはネガティブな感情を出してはいけないんだって。そう思ってライブしたら、すごく楽しむことができました。
雨宮 そうしたらそこで優勝できたんですよ!
澪風 しかも休業中だったはずの公野がそのライブを観に来てくれてたんです。
塚本 ちょうどスポットライトが当たっていて。
公野 真ん中に座っていたので当たってたみたいです。
澪風 だから公野がいないはずなのに、7人で繋がっている感がすごくありました。
 それまでは大人のことが嫌いになって、この戦いも絶対に勝てないって思ってたけど、ここで勝つことができたから、大人の言うことも半分は信じてみようって思いました。
 

積極的に発言する澪風。はちロケはメンバー全員がしっかりと前に出てくることができる

■夢は大きく、いつかは国立競技場でライブを!

――そうやって信じた結果、12月1日のイベントでももクロの玉井詩織さんからメジャーデビューが伝えられました。

播磨 あの時はもう、腰抜かしちゃいました!
 でもそのわりには一滴も涙出てなかったよね。
播磨 だってメジャーデビューだけじゃなく、2枚同時リリースとか、アニメのEDテーマとか、劇団はちロケ立ち上げとか、いろんなことがボンボンボン!って来たんです。「これは現実ですか!?」って思ったくらい。
塚本 みんなが泣いているとき、スタッフさんがビデオ撮影してたんですけど、播磨が泣いてないのを見て「これ使えないわ」って(笑)
 それに比べるとスターダスト歴が一番長い塚本(※元みにちあ☆ベアーズ)は、一番泣いていましたね。
塚本 ずっと「メジャーデビューしたいしたいしたい!」ってポジティブな気持ちで頑張ってきて、自分なりにメジャーデビューってこんな感じかなって妄想もしてたんですが、それをはるかに超える発表でした。だから本当にうれしかったし、内容も豪華だったし、わくわくした気持ちでいっぱいになりました。

――あの日、メジャーデビュー発表の予感はなかったんですか?

全員 まったくなかったです。
 あの日は番組の公開収録だって言われてて、MCも南明奈さんだったし、その時点でドッキリだなんて絶対に思わないじゃないですか。
華山 ほんとに南さんいらしてたし。
 楽屋にも「アイドルーム ゲスト はちみつロケット様」って書いてあるし、台本もあるし、番組プロデューサーさんにも挨拶したんです。結局その人、ポニーキャニオンの方だったんですけど。
澪風 その番組の初回ゲストだった言われてたんです。
 だから「よし頑張ろう!」って思ってたら、まさかのドッキリっていう。
塚本 熊の着ぐるみを着た玉井先輩が出てきた時も、サンシャインのキャラクターかなって思ってました。
播磨 このキャラと共演するのかなって(笑)
公野 熊のショーがあるのを時間を間違えたのかなって思ってた。
澪風 その熊がすごくダンスが上手くて。でもしゃべり始めたらどっかで聞いたことがある声で、「これしおりんじゃね?」って(笑)

――あそこで玉井さん登場は半端ないサプライズですよね。

 ももクロさんのライブではバックダンサーで出演させてもらってますし、お話しする機会もあるんですけど、ちゃんと喋ったことはほとんどないんです。
塚本 本当にももクロさんが大好きで、だから近寄ることもためらっちゃうくらい。
華山 でもサプライズ発表後の写真撮影では塚本、ちゃっかり玉井さんの隣に行ってました(笑)
塚本 これはチャンス!って思って。
華山 だから私も行きました(笑)
雨宮 もう尊い存在です。
澪風 神様的な大先輩ですね。
華山 私たち、ももクロさんのバックダンサーとして初めてステージに上がったのが、まさに国立競技場だったんです。初めてが国立ってすごいじゃないですか。だからいずれは自分たちの力で立ちたいって思ってます。夢は大きく!

――ではみなさんの夢や希望は聞けましたので、メジャーデビュー後の課題について教えてください。

華山 はちロケって、自分たちじゃ分からないけどパフォーマンスに波があるみたいで、一部と二部があったら二部のほうがいいって言われます。でも差があるのってファンの方に対して失礼だし、いつどこで来ていただいても楽しいライブをお届けできるようにしたいです。
 ロケッターさんを増やしていきたいです。いろんなところに行って私たちのことを知ってもらって、好きになってもらえることが課題です。
播磨 チャンスを逃さないことが課題です。2枚同時リリースだったり、地上波アニメのEDテーマだったり、今ってすごいチャンスをいただいていると思うんです。だからこの機会を逃したら、期待に応えられなくなると思うし、与えられているチャンスに倍返ししていかないといけないと思っています。
澪風 3B Juniorで他のグループを推している方にしてみれば、私たちのメジャーデビューって「自分の推しより先に行かれた」ってことだと思うんです。そういったファンの方にも快く受け入れていただいて、これから私たちがメジャーの世界で武者修行に出たときに「はちロケ、見直したわ」って思ってもらえるくらいのパフォーマンスができるようになりたいです。
雨宮 全部を大切にしていきたい。ライブではその時にしか来れない人もいますし、すべてを大切にすることで私たちの身になることってたくさんあると思います。大切なことって全部積み重ねだし、そのうえで手に入れられるものもあるし、何一つ無駄にしないでいきたいです。

(取材:カゲ/撮影:小林秀達)
 

破顔一笑の播磨と、何気に声のいい塚本。高1組の彼女たちがお姉さん組に臆することなくぐいぐい来るのもはちロケらしさだ

【シングル情報】
◆デビューシングル
『はちみつロケット~黄金の七人~』


初回限定盤A
CD
01. はちみつロケット ~黄金の七人~
02. 放課後リフレイン
03. はちみつロケット ~黄金の七人~(off vocal)
04. 放課後リフレイン(off vocal)

Blu-ray
はちみつロケット ~黄金の七人~」Music Video

初回限定盤B
CD
01. はちみつロケット ~黄金の七人~ 
02. 放課後リフレイン
03. はちみつロケット ~黄金の七人~(off vocal)
04. 放課後リフレイン(off vocal)

Blu-ray
1stシングル&2ndシングルジャケット撮影メイキング映像

通常盤
01. はちみつロケット ~黄金の七人~
02. フレンドリーム
03. はちみつロケット ~黄金の七人~(off vocal)
04. フレンドリーム(off vocal)

 

『はちみつロケット~黄金の七人~』 初回限定盤A


◆セカンドシングル
『おかしなわたしとはちみつのきみ』


初回限定盤A
CD
01. おかしなわたしとはちみつのきみ
02. バカイズム
03. おかしなわたしとはちみつのきみ(off vocal)
04. バカイズム(off vocal)

Blu-ray
「おかしなわたしとはちみつのきみ」Music Video

初回限定盤B
CD
01. おかしなわたしとはちみつのきみ
02. バカイズム
03. おかしなわたしとはちみつのきみ(off vocal)
04. バカイズム(off vocal)

Blu-ray
1stシングル&2ndシングルMusic Video メイキング映像

アニメ盤
01. おかしなわたしとはちみつのきみ
02. ハニートランポリン
03. おかしなわたしとはちみつのきみ(アニメサイズver.)
04. おかしなわたしとはちみつのきみ(off vocal)
05. ハニートランポリン(off vocal)
 

『おかしなわたしとはちみつのきみ』 初回限定盤A


■はちみつロケット 公式サイト
http://www.hachimitsu-rocket.com/

■はちみつロケット 公式ツイッター
https://twitter.com/8rocketofficial

■はちみつロケット 公式ブログ
https://ameblo.jp/hachimitsu-rocket/

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