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UPDATE|2022/08/23

石田晴香が明かすAKB48現役時代「当時は自分中心に世界が回っていたような感覚」

石田晴香 撮影/西邑泰和

「はるきゃん」の愛称で親しまれる元AKB48の石田晴香。2016年にグループを卒業し、声優、女優、ゲーム番組のMCなどで幅広く活躍している。さらに、元AKB48の岡田彩花、鈴木まりやらが所属する1年間限定アイドルユニットSAISONにも加入し、約6年ぶりにアイドル活動を開始。なぜ再びステージに立とうと決めたのか、話を聞いた(前中後編の中編)。

【前編はこちら】元AKB48石田晴香がアイドルユニットSAISONに加入「ファンの皆さんに直接会いたくて」

【写真】アイドルユニット「SAISON」に加入した石田晴香の撮り下ろしカット【6点】

──石田さんは、2008年にAKB48の劇場デビューを果たしましたが、ほとんどアイドルのことを知らない状態でAKB48に入ったそうですね。最初は戸惑うことも多かったのではないでしょうか。

石田 信じられないぐらいダンスもできなかったですし、人に対する態度も終わっていて(笑)。私は7年間、柔道をやっていて、そこで上下関係が身に付いていればよかったんですけど、あまり厳しいところじゃなかったんです。だから最初は先輩メンバーにもタメ語で喋ってたんじゃないかなと思います。

だからといって怒られることもなかったんですけど、今考えると、私みたいな後輩が入ってきたら嫌だろうなと思うような後輩でした。たとえばお弁当は先輩が選んでから後輩が選ぶとか、先輩の髪型と被らないようにセットするとか、暗黙のルールみたいなものがあるじゃないですか。それを察することができず、「まゆゆ(渡辺麻友)のツインテールが可愛いから、私もツインテールにしよう!」みたいな(笑)。

──中学生は、まだまだ無邪気な年齢ですからね。すぐにやりがいは感じられたんですか?

石田 最初は全然踊れなかったので、披露する曲の半分以下しか出させてもらえなくて、マイクも声を拾わないように胸の前、みたいな感じでした。何もできない素人がポツンとステージに立っていて、立ち位置も分からなくて、シンディーさん(浦野一美)に引っ張られて正しい位置に立たされるような有様でした。でも、会いに行けて、成長を見守れるのもAKB48の良さで。

そのおかげで青田買いしてくれるファンの方も多くて。「挙動不審でヤバい子が入ってきたぞ!」という反響をいただけたおかげで、バカにされていたところもあったと思うんですけど(笑)、単純に「うれしい!」と感じたんです。気になってくれる人もいて、「応援してるよ」と言ってもらえて、どんどん活動を楽しめるようになりました。

──楽しくなってからは、どんどん上を目指そうというマインドに変化したのでしょうか?

石田 そうですね。常に「選抜に入ろう!」とか、「総選挙で1個でも上の順位に行きたい!」と思っていましたし、「総選挙では私のほうが上の順位だったのに、なんであの子が前の列にいるんだろう」とメラメラもしてました(笑)。当時は自分中心に世界が回っていたような感覚だったので、周りにどう見られているかも考えられていなかったんですよね。自由気ままにやっているくせに、スタッフさんに不満だけはグチグチ言うという感じでした(笑)。

AUTHOR

猪口 貴裕


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