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UPDATE|2019/02/07

乃木坂46 鈴木絢音「スキルと物語を背負ったアイドルの強さ」

2018年1月10日に発売された乃木坂46アンダーベストアルバム『僕だけの君〜Under Super Best〜』

2011年の結成時から『日経エンタテインメント!』や『月刊ENTAME』など各誌で乃木坂46を取材してきた著者が書く乃木坂46コラム。今回は秋田出身の2期生、鈴木絢音の強さについて。



乃木坂46の2期生・鈴木絢音は飛行機、ガンプラなどニッチな趣味を持ち、泉鏡花、柳田國男、伊丹十三、中島らもの著作を読み、2017年12月に放送された『乃木坂工事中』「センス見極めバトル!」では『ワタクシハ』(羽田圭介)のタイトルだけで想像した「書き出し」小説が絶賛されるなど、乃木坂46のなかでも感性が豊かなメンバーとして知られている。
 しかし、鈴木はブログでも番組でも多くを語ることを好まなかった。「シンプルであるほど美しい」という彼女なりの理念があるのかもしれない。
 そんな鈴木が2017年12月頃から「選抜に入りたい」と口にするようになった。その自覚が芽生えたのは、選抜のアンダーとして歌番組に出るようになり、加入当初から仲がいい堀未央奈がおかれている孤独を目の当たりにしたから。2期生で安定して選抜に入っているメンバーは堀と新内眞衣だけという環境を変えたいと思ったのだ。

 2017年12月13日~18日に行われたアンダーライブ近畿・四国シリーズでは、鈴木の意識改革と連動するような出来事が起きる。アンダーアルバムに収録される『自惚れビーチ』のセンターに立ったのだ。鈴木の「控えめ」というイメージとは対照的な、ポップで賑々しい曲を溌剌と歌う姿には、「ギャップの女王」と名づけたくなる魅力があった。

 前回の九州シリーズ(2017年10月14日〜20日)が体調不良のWセンター(中元日芽香、北野日奈子)がシリーズの中で葛藤を乗り越えて立ち上がるという「シリアス」な公演だったこともあり、近畿・四国シリーズはエンタテインメント色が強い公演に振り切り、メンバーはファンを楽しませることに全力を尽くした。『自惚れビーチ』はその象徴的な曲になった。

千秋楽であるサンポートホール高松では、Wアンコールで『自惚れビーチ』を披露。クラシックのコンサートで使われることが多いホールで、鈴木は品を失うことなく弾けてみせた。2017年の乃木坂46最終興行、その最後の曲で鈴木がセンターに立ったのだ。

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